徒然日記

3月29日 その1140『逢坂誠二の徒然日記』



今日は早朝から移動です。

そのため移動の車内で日記を書いています。

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一昨日は、函館空港の降雪のため、
東京からの飛行機の到着が
1時間も遅れました。

そのため江差に寄ってから、
今金に行く予定を変更し、
直接、今金に向かっています。

お待ち頂いていた江差の皆さんには、
天候のこととはいえ、
申し訳なく、お詫びします。

もう3月も下旬なのですが、
春の嵐はあなどれません。

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そんなわけで、
雪解け時期に入って薄黒くなりかけた雪が、
あっという間に一面の銀世界に戻っています。

その白いスクリーンが春の日差しを反射して、
目を開けていられないほど眩しく輝くのですが、
こんな姿を見ていると、雪国の醍醐味を感じます。

1)上書き権
「条例の上書き権」という言葉があります。

私は、正直なところ
この言葉意味が良く理解できていません。

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多くの方々は、
法律に「A」と規定してあっても、
上書き権が認められるなら、
自治体の条例で、法律とは違う「B」と規定できる等と言います。

しかし、こんなことは可能なのでしょうか。

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憲法第94条に次の規定があります。

「地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能
を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。」

地方自治法第14条にも次の規定があります。

「普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて第二条第二項の事務に関
し、条例を制定することができる。」

つまり条例は法律の範囲内で制定できるというのが、
日本のルールです。

こうした中で、
いわゆる「条例の上書き権」が認められるのでしょうか。

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私は、
いわゆる「条例の上書き権」とは、
法令による自治体への義務付け枠付けの廃止
(及び、一部の権限移譲)なのだと、
単純に理解しています。

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たくさんの法律に関し、
条例で法令と違う内容を規定することができる一般的な機能が、
上書き権だとするなら、
この上書き権は、憲法に矛盾しないように、
どのように担保するのでしょうか。

たぶん上書き権を認めようとする法令に、
その旨を法的に個別に
言及することにならざるを得ないと思われます。

つまり、
現在、我々が大車輪で進めている、
義務付け・枠付けの見直しに他ならないのだと思うのです。

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ところが最近、ある自治体関係者から、
上書き権を認めない国は、
地域主権に消極的との謗りを受けました。

私自身の理解不足もあろうかと思い、
反論はしませんでしたが、
今の日本の法体系の中で、
個別法令に言及しないで、
いわゆる広い意味での「条例による上書き権」は可能なのか、
どうも良く分かりません。

しかも、マスコミなどでも、
あたりまえのように「上書き権」という言葉が多用されている現実を見ると、
ますます混乱してしまいます。

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いわゆる「道州制」といい、
この「上書き権」といい、
意味の良く分からない言葉が、
当たり前のように広がることに、
えも言われない不安を感じています。

2)フォーサイト
私は、学生時代から、
わりと分け隔てなく雑誌を手にしていました。

もちろん現在発刊されている全ての雑誌に
目を通すことは不可能ですし、
そんなことをしていたら
仕事をする時間などは確保できません。

しかし、食わず嫌いをすることなく、
硬軟、右と左など織り交ぜつつ、
多くの雑誌に接していました。

ですから、発刊20周年を迎える、
フォーサイト(新潮社)も当然、
何度も手にしているべき雑誌だったと思うのですが、
昨年まで、一度もページを開いたことがありませんでした。
(フォーブスのイメージがあったことがその理由かもしれません。)

ところが昨年、フォーサイトの編集長と面談する機会があり、
それ以来、定期購読をはじめました。

フォーサイトに接してみると、
良質な雑誌に思われます。

もちろん全ての記事が良いわけではありませんが、
ある一定の気品もあるうえ、目線も広く、悪くはありません。

これまでフォーサイトを読んでいなかったことを後悔したくらいです。

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ところがこのフォーサイト、
この4月号で廃刊となるのです。

何とも残念です。

今まで、読んでこなかっただけに、
特に残念な気持ちが大きくなるのかもしれませんが、
こうした雑誌が消えていくことが残念です。

最終号は、
「これからの20年」と題した特集です。

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そうこれからの20年は、
日本にとって、世界にとって、
相当に振幅の大きいものになります。

私の人生にとっても、終盤の20年になるわけです。

今後の20年をどう生きるか、
今後の20年の世界をどう読むか、
フォーブスの廃刊を契機に、
さらに深く考えてみなければなりません。

3)好きな雑誌
フォーブスのことを書いて思い出したことがあります。

学生時代から、私が好きになる雑誌は、
早めに廃刊する傾向が高いのです。

もちろん今は、
雑誌の廃刊が相次いでいる時期ですから、当然なのですが、
主にこの法則が当てはまったのは、学生時代です。

私が目を付ける新刊雑誌は、
ことごとく短命だったのです。

私の嗜好は、一般的ではないのかもしれません。

4)国政報告会
27日夜、今金町で
国政報告会を開催して頂きました。

同日は、激しい冬型の天候で、
路面もツルツル状態。
悪条件の中、
函館から20分ほど遅刻して今金に到着しています。

おこし頂いた皆さんには、
会場でお待ち頂くことになってしまったのですが、
何とか無事に、開催できました。

会場には、外崎町長、山本議長、
さらにJAの細川組合長にもおこし頂いております。

私から、国政全般について報告を行った後、
夏の参議院選挙候補予定者の
板倉一幸さんにもご挨拶を頂いています。

その後、質疑を行っています。

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・23年度の戸別所得補償の制度設計は?
・23年度の戸別所得補償の財源は?

・林業政策に力点を置くのは良い
・林業製品の消費対策が重要

・戸別所得所得補償の事務とJAの関係
・農業基盤整備単価が高いのではないか?
・党内や閣内の不一致について

・参議院選挙の勝算について

こんな質問が出ています。

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週末の限られた少ない時間の中ですが、
とにかくきめ細かく、
様々な意見交換をすることが大切だと痛感しています。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2010・3・29 Seiji
Ohsaka

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皆様のコメントを受け付けております。

  1.  私は昨日の『サンプロ』を見ましたが、かなり内閣の政権担当能力に不安を抱かせる内容でした。預金限度を2000万円に引き上げることによりどのうようなメリットがあり、また欠点があるのかは唐突な発表であり私にはよくわかりません。しかも亀井大臣は一切の変更はもうを認めないということですが、本当にそれでいいのでしょうか?
     強行に反対する人がいる以上、それが既得権益を守るためなのか、それとも大きな欠陥が存在するのか、議論の過程がなければわかりません。子供手当などはそれでも何度かの議論を聞いているうちに賛成、反対は別としてもその内容についての理解は深まりました。
     このような状態では参議院選挙については私も初めて投票はゼロから考え直そううと思いました。

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