徒然日記
12月24日 その1951『逢坂誠二の徒然日記』
12月24日、クリスマスイブの朝だ。
函館は青空が広がる穏やかな雰囲気だ。
気温は低い。
朝はマイナス10度近くまで下がっている。
暖房をフル回転させても、
室温が20度になるのがやっとだ。
日中もマイナス2度程度と真冬日の予報だ。
1)
昨朝の報道2001に出演中の安倍さん、
少し饒舌に過ぎる印象を受けた。
特に経済についての言及が多いが、
今後に不安定な雰囲気を与える可能性がある。
危うい。
潰瘍性大腸炎の特効薬にも言及していた。
ゼリア新薬の「アサコール」のことなのだろうか。
アサコールは、
それほど劇的に効くとは承知していないが、
安倍さんのいうとおりだとすれば、
潰瘍性大腸炎患者の皆さんには大朗報だ。
2)経済政策
新自民党政権の経済対策は、
・
建設国債を財源とする公共事業
・
金融緩和と物価上昇目標2%
この2点に集約されるのだろうか。
以前の平時の国家なら、
これは必ずしも間違った政策とは
言えないかもしれない。
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しかし、日本は、
国地方の長期債務残高が、
GDPの2倍近い1千兆円に迫ろうしている国だ。
国債の信用をどう維持するかの観点は不可避だ。
・
リーマンショック以降、
日銀の国債保有高が上昇していること
・
日本国債の外国人保有率が、
かつては5%程度だったが、
現在、10%迫る勢いであること
日本国債の不安定要素が
増えつつある現実を無視できない。
日銀の引き受けが可能なのかどうか、
さらに日本の財政に不安が走れば、
外国人投資家は日本国債をすぐに手放すだろう。
その場合、
国債の引き受け手があるのかどうかも、
視野に入れる必要がある。
国債の信用が落ちれば国債金利は上昇する。
今の国債金利1%以下の状態でも、
財政赤字発散の臭いがするのに、
金利上昇による金利負担が税収増を上回ったら、
最悪の事態になることを織り込んでおくべきだろう。
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さらに物価上昇目標2%は、
日銀だけの力で達成可能なのかということ、
2%物価が上がった場合に、
国民生活にどのような影響が出るか、
この2点も気にかかる。
私の直観だが、
日本の物価上昇率は、
アメリカなど主要貿易相手国との関係も
相当に大きく左右することとなる。
物価上昇2%達成時には、
国民の負担感はたぶんそれの倍くらい、
あるいはもっと大きいかもしれない。
しかしこの間、
サラリーマン給与は相変わらず低い水準であり、
ピーク時の平成9年に比較すると
60万円近くも下がっている。
たぶん給与所得の増加は、
物価上昇目標の達成よりも遅れることになる。
さらに非正規雇用が多い現状の中で、
給与所得が上がらないことも予想される。
物価上昇目標の設定に当たっては、
物価上昇に伴って
確実に給与所得が上がることが必要だ。
この点について、
新政権では必ずしも言及がなさそうだ。
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・
注入した資金が確実に地域に回る効果的な予算
・
租特の見直しによる課税ベースの拡大
・
女性や高齢者雇用の拡大
・
非正規雇用の縮減
など、
こうしたことも視野にいれなければ、
日本の経済は上向かないと思われる。
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いずれにしても今の日本は、
平時の国家ではなく崖っぷちに立つ、
転落寸前国家であることを念頭に
経済政策を展開せねばならない。
3)日本国債
昨夜のNHKスペシャル「日本国債」を見た。
問題意識は一緒だが、
ドラマ仕立てにしたことが、
逆に「危機意識を希薄にした」、
そんな印象を受けた。
もっと真正面から正直に問題を扱えば良かったのに。
ドラマ仕立てにすることで、
鋭い問題意識を曖昧にする意図があったとするならば、
本当のことを伝える意識の希薄さに対する責任は重い。
4)ノロウィルス
宮崎県の病院で、
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が発生した。
入院患者や職員計44人が、
下痢や嘔吐の症状を訴え、
うち入院中の男性患者6人が死亡した。
山梨県でも集団感染が発生した。
ノロウイルスとみられる感染性胃腸炎の全国の患者数は、
過去十年で最多だった2006年に迫る勢いで増えているという。
手洗い、同じタオルを使わないなど、
予防のための基本をしっかり守らねばならない。
昨日、手をつなぐ親の会の
クリスマスお楽しみパーティーに出席した。
多くの参加者の皆さんから激励の言葉を受けた。
有り難い。感謝、感謝。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・12・24 Seiji Ohsaka
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3)日本国債
昨夜のNHKスペシャル「日本国債」を見た。。。
数年前からこの状況は伝えられてきたが、国会議員は与野党問わず本当に理解しているのだろうか?
前回の衆議院選では民主党代表は消費税4年間凍結を訴えた(マニュフェストには明記せず)。
今回の選挙でも中小政党ばかりか自民党までもが、異口同音に消費税引き上げ反対(延期)を訴えていた。
よく熟知、議論したうえでマニュフェストなりを作成しているのならともかく、生煮えの状態で公約とし政権を担当し
国会審議を通過させることが怖い。
国会審議のあり方、憲法改正を含めた制度の見直しが必要では?