徒然日記

12月25日 その1952『逢坂誠二の徒然日記』





クリスマスの25日、

今年も今日を含めて7日間となった。



函館は雪は降っていないが、

マイナス8度と気温の低い朝を迎えた。



日中もマイナス2度、真冬日の予報だ。



朝のうちは雪は降ってないが、

段々と雪の降る時間が長くなるという。



夕方以降には、

ドカドカと強く降ったり、

暴風で猛吹雪になることもあるという。







1)政策

自民・公明両党の連立にあたって、

合意した事項が報道されている。



現場にいるわけではないので、

報道でしかその中身は分からないが、

原子力発電ゼロからは、

完全に距離を置いた印象を受ける。



合意文書に盛り込まれるのは、



「再生可能エネルギー導入などで、

 可能な限り原発依存度を減らす」



という文言のようだ。



これでは原子力依存度は減らないだろう。



現在の日本社会は、

原子力発電を推進するための仕組みだ。



この仕組みのままで、

原子力依存度を減らす検討を行っても、

減らすることを阻害する理由ばかりが、

並べたてられることになるだろう。



原子力政策には、膨大な利害が絡んでいる。



現在の利益を守るために、

原子力を継続するための

あまたの理屈が提示されるものと思う。



原子力ゼロ社会を実現するためには、

「原子力をゼロにする」という政治の強い意思決定を前提として、

それをどう実現するかの、

具体的で緻密な手立てが無ければならない。



シュレーダー時代のドイツで原子力ゼロに取り組んだが、

メルケル時代になって揺り戻しがあった。



あのドイツですら、この状態なのだから、

原子力ゼロは、

よほどの覚悟がなければ実現し得ないのだ。



ましてや、

「可能な限り原発依存度を減らす」程度の覚悟では、

依存度を減らすのは簡単ではない。



さらに今後、

社会の資源がどの程度、

再生可能エネルギー導入につぎ込まれるのか、

それも見えていない。



原子力ゼロに期待する皆さんにとって、

自公政権とういう選択は、

どんな意味を持つのか、

悩ましい日々が早晩訪れるだろう。



函館地域で、

私も含め大間の稼働停止を望んでいる皆さんの悩ましさは、

より深いものとなる可能性がある。



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分権や地域主権改革に関しては、極めて危うい。



自公合意では、

「道州制の入を推進」するという。



「道州制」とは、何となく耳に聞こえの良い言葉だが、

その中身は、実に心元ない。





北海道以外に数か所の州を設置

(すなわち県の合併)





北海道を含む上記「州」に、

今の都道府県以上に強い自治権を付与する



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たぶん今の日本の道州制議論は、

この2点を内容とするものだと思う。



この際に見落としてならないのは、

範囲が広くなれば自治が希薄化することだ。



基礎自治体がどうあべきか、

住民自治がどうあるべきかの議論なしに、

今以上の広域の中間自治体を導入しても、

現状が良くなるとも、悪くなるとも言い難い。



道州制導入によって、

議員や公務員の数が減り、

行政が効率化するという発想には、

特に注意が必要だ。



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北海道は、

道州制特区法の適用があり、

実現しようと思えば、

これから自公政権が導入を推進する、

いわゆる道州制を一歩先んじて実現できたはずだ。



しかし北海道ではそれは、行われていない。



理由は二つだ。





北海道の基礎自治体がどうあるべきかの議論がないこと





北海道知事が

自治に対する理念を持っていない



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首長の資質、基礎自治体のあり方、

これなしに道州制なるものを導入すれば、

日本の自治が今以上にガタガタになり兼ねない。



道州制議論には、緻密さが必要だ。







連休明けの今日から、

再び8区管内の皆さんの元へ、

挨拶回りに歩く。



年内の限られた時間の中ではあるが、

できる限り多くの皆さんとお会いしたい。



夕方には天候が悪くなるが、

注意して移動しなければならない。



さあ今日も、しっかりと前進します。

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   2012・12・25 Seiji Ohsaka


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