徒然日記

2月23日 その2012『逢坂誠二の徒然日記』





今日から都内での用務のため、

昨夜、雪の函館空港から上京した。



都内はスッキリ晴れ上がっている。



豪雪の北海道の状況が想像できない、

そんな天候だ。



最低気温は4度、最高は9度の見込みだ。







1)中心市街地活性化フォーラム

昨日、函館市内で開かれた、

中心市街地活性化フォーラムに参加した。



基調講演は、

国土交通省大臣官房審議官の

松井直人さんが行った。



松井さんは、函館出身で、私もここ数年、

北斗市の案件などでお世話になっている。



基調講演後には、関係者による

パネルディスカッションが行われた。



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函館駅周辺の

大門地区商店街の店舗数の減少





五稜郭地区の歩行者通行量が、

西武デパート撤退(平成15年)、

グルメシティ閉店(平成21年)などもあり、

年々減り続けている



以上のような厳しい状況が報告された。



しかし松井審議官は、

函館は必ず復活すると力説。

函館がダメなら日本全体がダメだ。



私も、それほど函館のポテンシャルは

高いと認識している。



函館の中心市街地活性化計画の基本方針は、

「回遊性」の高いまちづくりであり、

私もそれに同感だ。



松井審議官は、

反対する市民を、市長が粘り強く説得した、

ストラスブール(ドイツ)の

トランジットモールの例を紹介した。



中心市街地活性化は、

単なるハード整備だけでは進まない。



丁寧な話し合いと、

それを推進できる人材の存在が不可欠だ。



短期的視点からの利益だけではなく、

中長期的な視点から、

最終的に大きなメリットを生み出すことが重要であり、

そのためには我慢が必要なのだ。



松井審議官は、

こうしたことも言いたかったのだと思う。



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函館の強みは、

6分間隔で運転される路面電車の存在だ。



この路面電車を核にして、

他の公共交通機関と組み合わせることが必要だ。



松井審議官は、

電停に着いたら、

次の目的地へのアクセスを可能にする

バスや自転車などが利用できる仕組み、

トランジットセンターなどが必要だという。



こうしたきめ細かい取り組みによって、

地域交通を自家用車偏重から

公共交通機関の利用割合(シェア)を

圧倒的に高める方向に転換すべきという。



最終的には、

どこでも、誰でもが、

気にしない価格(affordable price)で、

交通手段を確保できることを目指すべきだという。



この指摘、全く同感だ。



特に公共交通機関については、

多くの場面で、

どうあるべきかの議論や

工夫が少なすぎると感ずる。



どうすれば本当に利用者の目線に立った、

公共交通サービスが実現するのかを

徹底的に考える必要がある。



ヨーロッパのまちづくりなど見ていると、

そのことを本当に実感する。



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函館の中心市街地活性化計画は、

私が政府にいたときに、

私も担当の一人として内閣府で扱ったものだ。



まだまだ乗り越えるべき課題は多いが、

大きな可能性を秘めた取り組みだ。



地域の英知を結集して、

賑わいのある函館を目指したいものだ。



そのために私も、しっかりと対応したい。







さあ今日も、しっかりと前進します。

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     2013・2・23 Seiji Ohsaka


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