徒然日記
3月18日 その2035『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前の函館、空には雲が多い。
朝の気温は2度。
これからは、多少強めの雨になるようだ。
日中は、8度まで気温が上がるようだ。
1)各種会議
昨年の総選挙から三ヶ月が経過した。
昨日の、その選挙を総括する会議が開かれ、
引き続き夏の参院選挙に向けた
8区の合同選挙対策本部設置された。
8区常任幹事会も開かれた。
昨年の反省、さらに現状の整理と、
次へ向かっての様々な話し合いなど、
党勢の立て直しが進む。
もちろん困難な道のりであることは、
明らかだが、
歯を食いしばって進まねばならない。
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広報のあり方、
街宣の強化、
各種団体からの意見聴取のあり方、
インターネット選挙への対応、
参院選に向けた8区独自の争点など、
こうした点について意見交換をした。
私の地域回りのあり方についても意見が出された。
今後、どのように地域活動を進めるか、
改めて再構築しなければならない。
2)TPP
TPP交渉参加に関し、
安倍総理は強い農業を目指すと言っている。
その具体例として、輸出農業が念頭にあるようだ。
閣僚の言葉から類推すれば、
大規模集約化も念頭にあるようだ。
いずれも正しい方向のように思われるが、
現実は全く違っている。
安倍さんは、
農業をはじめ一次産業のことを
何も分かっていないと思わざるを得ない。
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農産品の輸出は、農業生産全体のごく一部に過ぎない。
もちろんこれからも、TPP問題がなかろうとも
輸出に拍車がかかるのは間違いがない。
北海道の農業祖生産額は約1兆円だ。
その内、畜産と耕種が、
それぞれ5千億程度となっている。
現在の輸出額は、長いもなど、
10数億円程度といわれている。
今後、輸出は期待される分野であることは事実だが、
この数字の規模感を見てもらえば、
輸出だけで北海道農業が生き残れるとは思い難い。
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規模拡大によるコスト競争も重要なことだ。
しかしオーストラリアなどの平均耕作面積は、
北海道の二桁上のところも多い。
たとえば今金町全体の耕地を、
一事業体が担っている場合もあるのだ。
こうした中で、コスト削減を念頭に、
規模拡大競争だけに入ることが現実的なのかどうか、
これは相当慎重に考える必要がある。
コスト削減のため規模拡大をすれば、
今の農業者の多くが離農せざるを得ない…、
そんな現実があるのだ。
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過日の政府のTPP参加試算によれば、
日本の雇用者数には変化がないようだ。
しかし、一次産業は3兆円程度減るとの見込みだ。
つまり一次産業から
他産業へのシフトを想定しているのだと思う。
特に現在の、農山漁村地域から、
2次産業の盛んな地域へのシフトだ。
今でも日本の多くの人口が都市部に集中し、
農山漁村は疲弊している。
TPP参加は、こうした現状に拍車をかけることになる。
その場合の日本のあり方を、
総理はどう考えているのだろうか。
こうした点に対する言及は全くない。
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かねてからの私の持論だが、
北海道農業を一律に考えるべきではない。
規模拡大に向く農業体と、
そこそこの規模で営農する農業者を
共存させる戦略が必要だ。
もちろん輸出も重要だが、
国内流通のあり方を改めて考える必要がある。
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TPPは、単なる貿易問題や農業問題ではないのに、
テレビ、新聞の情報では、
どうしてもそこだけにスポットが当てられている。
仮に農業だけ見ると、
日本の農業はどちらかと言えば、
個々人の生業的意味合いが強い。
一方、オーストラリアやアメリカの農業は、
事業的側面が強い。
こうした違いのある産業を同じ土俵に乗せるのだから、
そこに金銭だけで判断できない、
様々な歪が生ずるのだ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・3・18 Seiji Ohsaka
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昨日のSTVラジオ日高ゴローショーに8区選出の自民党議員がでていました。全部聞いてたわけではないですがTPPのこと触れていませんでしたし、以前時の政権を激しく罵倒する発言をされていた日高さん、自分は芸人だから政治的発言はしないとまでいっていて変わったものだと思いました。TPP参加国民も賛成が多いですね。日本が良い方向に行くことを祈るしかありませんね。