徒然日記
6月8日 その2115『逢坂誠二の徒然日記』
昨夕、留萌市内で自治体職員への講演があ
り、
今朝は、留萌市で朝を迎えた。
多少薄雲はあるが、青空の広がる朝を迎えた。
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留萌訪問は、何年ぶりのことだろうか。
前回訪問したのは何時だったのか、
ハッキリと思いだせないのだが、
私が初めて留萌を訪れた日のことは、
鮮明に覚えている。
それは、1968年の夏だった。
深川駅で乗り換えて、留萌に向かった。
深川には名物で「ウロコダンゴ」というものがあることを、
深川・留萌間に「藤山」という駅があることを、
この留萌行きの途中に、そんなことを知った。
その初訪問から45年も経過した。
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昨日は、札幌からJRで、
45年前と同様に深川で乗り換えて留萌に向かった。
JR沿線の両側に広がる田んぼには、
植えつけられたばかりの稲苗が、
申し訳なさそうに、小さく風にそよいでいた。
あとひと月もすれば分けつして、
ひ弱に見える苗が、
見違えるように成長しているだろう。
これからの時期に、
水田を眺めるのが楽しみになる。
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昨夜は、自治労留萌地本の学習会だった。
大勢の仲間の皆さんに、
2時間近くにわたる私の話を、
極めて熱心に聴いて頂いた。
20年ほど前からお付き合いのある、
高橋定敏留萌市長にもお会いできた。
勉強会終了後の懇親会には、
50人近くも参加し、大盛り上がりで、
職員の皆さんの熱気に圧倒された。
素晴らしい勉強会に、心から感謝している。
1)地方交付税
6日の経済財政諮問会議に提示された
「骨太方針」の素案を見て、
正直、うんざりしてしまった。
地方交付税を削減する方針は、漏れ伝わっていた。
それも容認し難いのだが、
さらに交付税の本質とずれたこと、
交付税による政策誘導をやろうとしている。
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地方の行政改革や地域活性化の努力を査定し、
頑張る地方自治体に
交付税を重点配分する方針だというのだ。
「査定」、「頑張る地方」など、
おおよそ交付税には
似つかわしくない文言が並んでいる。
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地方交付税は、これまで何度も国会で、
歴代総理も答弁しているとおり、
自治体固有の財源だ。
原資は国税5税の一定割合
(所得税32%、酒税32%、法人税34%、
消費税29.5%、たばこ税25%)だが、
地方固有の財源だ。
さらに地方交付税は国庫支出金とは異なり、
使途が限定されない財源である。
(つまり自治体の判断で何に使っても良い。)
そのため、使用目的を定めた
増額・減額はできないと考えるのが普通だ。
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こうした財源であるにも関わらず、
交付税を通して、
行革や地域活性化を誘導するのは、
なんとも頂けないことだ。
もちろん首長の中にも、
こうしたことを主張する方がいるが、
それは交付税本来のあり方を踏み外している。
もしどうしても、中央政府が、
こうした政策誘導をやりたいのなら、
交付税以外の交付金などで、
正々堂々と行うべきだ。
(もちろん、私は、それも中央集権的なやり口で、
必ずしも評価しないが…。)
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安倍政権がスタートして半年が経過するが、
中央政府の自治体への関与が強まり、
逆に自治体の中央政府への
お任せ体質助長する政策が目立つ。
何とも嘆かわしく、
胸が張り裂ける思いだ。
2)原発
心が張り裂けそうだ。
安倍総理が、国内で十分な議論をする前に、
来日中のフランスのオランド大統領と、
原子力発電の推進について、
極めて前向きの共同声明を発表している。
== 以下、共同声明の一部 ==
・
民生原子力エネルギーでパートナーシップ強化
・
原子力発電が重要であり、安全性の強化が優先課題
・
両国の原子力規制当局の協力拡大
・
燃料サイクル
(特に六ケ所村の再処理施設の安全かつ安定的な操業の開始、
使用済み燃料の再利用、
放射性廃棄物の減容化・有害度低減)
と、
高速炉を含む第4世代炉の準備で
パートナーシップを深める
・
世界最高水準の安全性を有する
共同開発原子炉「アトメア1」の国際展開や
第三国の能力強化を支援
====
私には、この共同声明は、
狂っているとしか思われない。
両首脳は、
「原子力発電が重要」との認識で一致。
上記の共同声明は、
日本での核燃料サイクルや、
原発の共同開発・輸出の推進について協力を確認したものだ。
さらに、
武器輸出三原則の緩和をふまえた武器の共同開発でも合意した。
核燃料サイクルに関し、
青森県の再処理工場の「安全で安定的な操業の開始」で一致。
日本原燃が10月の完成を目指す工場の稼働に
仏アレバ社が協力する覚書も交わされた。
高速増殖原型炉「もんじゅ」の、
本格稼働への協力継続を確認。
原発の輸出は、
三菱重工業とアレバの合弁会社が造る新型炉
「アトメア1」を「世界最高水準の安全性」と評価し、
支援を打ち出している。
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いったいこの共同声明は何なのだ。
改めて狂っているとしか思われない。
福島第一原発事故を経験し、
今まだなお事故が終息せず、
その被害に苦しんでいる方がいるというのに、
こんな共同声明を発表するとは、
私には到底理解できない。
私は、この国の国民であることが、
何とも嘆かわしく
大いに恥じている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・6・8 Seiji Ohsaka
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