徒然日記

2月28日 その1315『逢坂誠二の徒然日記』



二月も最終日です。

都内は雲の多い朝を迎えました。

1)タウンミーティング
昨日、函館市内で、どなたでも自由に参加できるタウンミーティングを開催しま
した。これまでも、自宅近所の居酒屋で似たようなことをしていました。しか
し、もっと定期的にフォーマルに開催したいと思っていましたが、なかなか実現
できずにおりました。今回は、政権への逆風が強いことを梃子にして、開催にこ
ぎつけました。

冒頭に、私から話を行った後、1時間25分程度、参加者の皆さんと意見交換を
しました。この方式は、ニセコ町長時代の「まちづくり町民講座」と似た雰囲気
です。

私の話の柱は次のような感じでした。

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今が、1936年の二二六事件前の雰囲気に似ており、安易な世論誘導や理解しやす
い価値に飛びつかないよう注意が必要。今、この雰囲気だからこそ、腰を落ち着
けて十分に話し合う民主主義の手間のかかる過程が重要。

民主党政権は、誤った政治主導、政治とカネ、普天間問題など、反省すべき点が
あり、真摯に詫びて修正をする必要がある。

今一度、なぜ政権交代が起きたのかを考える必要がある。財政赤字、多額の借
金、医療福祉の劣化、教育機会の格差、一次産業の衰退、地域の活力喪失など、
日本のあらゆる分野、状況がドン詰まりに来たからこその政権交代だった。こん
な厳しい状況で、バトンを受け継いでいるのだから、苦しさや批判は当たり前の
こと。ここを乗り越えずして、あまたの課題の解決にはならない。

マスコミなどの政権批判は、ともかくとして、現実生活や地域のあり方が、批判
されるほど、おかしな状態になっているのか。冷静に地域や生活を見ると、激し
い批判ほどに悪影響はないかもしれない。逆に、市立函館病院の収支改善や自治
体財政の安堵感、地域大型社会インフラ整備の目途など、政権交代がなければ実
現しなかったこともあるのではないか。

今は、マスコミなどが誘導する世論や、安直な価値に惑わされずに、じっくりと
議論し将来を考える時期。

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言葉は、違うかもしれませんが、私が冒頭に伝えたかったのは、こんなニュアン
スでした。

その後、意見交換をしています。出された主な意見は、以下の通りです。(私の
記憶で書いていますので、発言者の真意と多少ニュアンスが違うかもしれませ
ん。)

・マニフェストは大盤振る舞い過ぎた
・普天間はできないことを軽く言った
・子ども手当、高速道路無料はできるのか
・事業仕分けで仕分けたのに元に戻るのはおかしい
・武器輸出三原則の見直し、防衛大綱はおかしい
・企業献金は即刻中止すべき
・消費税率引き上げはおかしい
・TPPは不透明
・党の内部抗争は止めるべき
・砂防ダムを撤去すべき
・真の政治主導を望む
・たくさん実績を上げる必要はない、必要な仕事の順番をつけるべき
・議員報酬を下げる、定数も減らす
・無駄な港や農業基盤が多い
・思い切って政策を実行して堂々と解散すべき
・子ども手当の効果をどう見るか
・子ども手当の財源を自治体に回し自由に使わせるべき
・子育て、少子化など、発想力を変えるべき
・国の根幹は農業であり政策をしっかりすべき
・弱者対策のない消費税率引き上げはダメ
・市民税の翌年度課税は弊害
・休日分散化の議論状況は
・北海道の観光について
・党の結束が必要
・予算をしっかりと通過させるべき
・国会議員が思い思いに発言してはダメ
・若者の雇用と年金問題の解決を

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これらの意見に対して、私の感想や考え、さらに現状などを話させて頂きまし
た。有意義な意見交換になったと感じていますが、もちろん昨日のことだけで、
政権に対する理解が得られたとは思っておりません。あのようなことを繰り返し
行うことが重要だと、私は確信しています。

今回のフォーマルなタウンミーティングを皮切りにして、今後、月1回を目指し
て、定期的に開催することとします。

次回は、三月下旬を予定します。

多くの方々に、気軽に参加頂ければ幸いです。こうした皆さんの叱咤激励が、私
たちの活動のエネルギーになるのです。国会での議論、行政府での政策執行など
も大変重要な仕事で大事にしなければなりません。しかし、それと違った意味
で、市民の皆さんとの直接対話は、辛い場面もありますが、民主主義の基本であ
り、躍動感溢れることなのです。この対話が、民主主義の命です。

忙しい中、100名もの皆さんに参加頂き、心から感謝申し上げます。

2)予算
昨日も、予算の確実な成立について、意見を頂きました。平成元年の予算成立遅
れで、私自身、相当な苦労をし、地域経済や生活に大きな悪影響を与えたことを
体験しています。そのときのことを思うと、なんとしても予算を成立させねばな
りません。そのため、菅総理も党首討論で、対案の提出を野党に呼び掛けたのだ
と思います。

しかし、予算案と対案とのぶつかり合いでは、良い結果を導くのは難しいと思わ
れます。政府案をたたき台にして、どこを修正すれば良いのか、丁寧な話し合い
をすべきです。しかも、それは国民に見える形で、行う必要があります。これが
できれば、日本の民主主義は進化します。これから先、時間の許す限り、予算委
員会の場などで、慣例にとらわれない、予算議論となるよう、私も行動したいと
思います。

3)マニフェスト
以前も書きましたが、今の日本で、マニフェストに対する認識が、極めて狭小な
ものになっており、物凄く心配しています。これは政治家もマスコミもです。

今の時期にマニフェストを変えるか、変えないかの議論をしているようですが、
極端な言い方をすれば、それは無意味なのです。

マニフェストは選挙のときに示した事実であり、あれ以上でも、あれ以下でもあ
りません。

あのマニフェストを出発点として、政府与党が、政策を企画立案し、実行に移す
過程を淡々と行うべきです。

国会では、この政府与党を中心とする行政の政策企画立案、実行過程で、議論を
淡々と行うのです。

この二つのプロセスの中で、マニフェスト事項が変化するのは、当然のことであ
り、それが審議であり、議論なのです。これを恐れていていは、民主主義でもな
んでもありません。

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マニフェスト提示後は、マニフェストそのものの変更議論ではなく、政策企画立
案、実現過程での政策そのものの変更議論なのです。

マニフェストを変えるとか変えないは、次の選挙に向けてどう判断するかなので
す。

有権者の皆さんは、この変化する過程、あるいは変化しない過程を勘案したうえ
で、様々な判断をするのです。

今週は、どんな一週間になるか、まだ分かりませんが、議論が沸騰すればするほ
ど活力を感ずる、私独特のスイッチが入って来た感じがします。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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   2011・2・28 Seiji
Ohsaka

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