徒然日記
8月24日 その2192『逢坂誠二の徒然日記』
大気の不安定な状態が続き、
天候の予測がつかない。
昨日も、全国各地で局地的な豪雨が降り続いた。
地元、江差、知内でも激しい雨が降り、
土砂崩れ、さらに江差線が不通になるなどの
被害が出ている。
今後も、こうした状態は続くものと思う。
1)幸せの経済学
昨日、函館市内で
ドキュメンタリー映画『幸せの経済額』の上映会が行われた。
私も以前から、楽しみにしていた映画会だったが、
映画の指摘する課題は、
どれもこれも大いに頷けるものだった。
http://www.shiawaseno.net/
映画では、
グローバリゼーションによる弊害を指摘し、
その対抗策としてローカリゼーションを提唱する。
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グローバリゼーションの不都合な8つの真実
1 人を不幸にする
2 不安を生みだす
3 自然資源を消費する
4 気象を変動させる
5 生活を破綻させる
6 対立を生む
7 大企業へのばらまきである
8 誤った会計の上に成り立つ
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ローカリゼーションへのうごき
1 「経済・お金」の地域化
(企業と銀行の地域化)
2 「食」の地域化(ローカルフード)
3 「エネルギー」の地域化
4 「文化・教育・アイデンティティー」の地域化
5 「世界」のローカリゼーションの事例
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映画では、上記のことが指摘される。
私は、これに加えて、
グローバリゼーションの弊害として、
「民主主義を阻害、崩壊させること」
を痛感している。
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グローバリゼーションとは?
世界的な事業展開のために、規制緩和すること。
多国籍企業が市場を独占すること。
(国際協力・相互依存・国際社会と混同しやすい)
ローカリゼーションとは?
多国籍企業や大手銀行を地域財政から排除すること。
地域が求める商品の生産性を高め、輸出への依存を減らすこと。
(国際的な孤立・保護主義・貿易の廃止とは異なる)
映画の中では、
グローバリゼーションとローカリゼーションについて、
このような説明も行われるが、
これは現在、政府が進めようとしているTPPとは、
真っ向から対立するものだ。
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この映画を観て、
自然エネルギーを使うことや、
電化製品を使わないことなどとの指摘をする方も多いだろう。
しかしこの映画の本質はそうではない。
社会に対する私たちの価値の転換、
パラダイムシフトをすることが重要なのだ。
拡大一辺倒から成熟へ。
早い、安い、大量、簡単などから、
ゆっくり、高い、少量、面倒などへと転換することだ。
これによって、私たちは、原始の社会に戻ることではない。
安直で薄っぺらな利便性から、
真の豊かさを手にできることになる。
私は、そんな印象を受けている。
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多くの皆さんにこの映画を観てもらいたいし、
経済や民主主義のことについて、
多くの皆さんと語り合いたいと思う。
今日も、しっかりと前進します。
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2013・8・24 Seiji Ohsaka
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