徒然日記
10月17日 その2247『逢坂誠二の徒然日記』
朝、目覚めるとちょっと気温が高く感じ
た。
今朝のNYの夜明け前の気温は17度。
ここ数日よりも4度近く高い。
この程度の差でも、体感には大きな違いを感ずる、
そんな微妙な季節になっている。
北海道では雪などの低温、
伊豆大島では大変なことになっているが、
日本のことに、アメリカのニュースで、
私がお目にかかる機会はない。
1)テキスト
NYでアメリカの知人と連絡を取り合っていると、
テキストで送ってくれとのメールが来る。
テキスト??
メールはいつもテキスト形式で送っているので、
なぜ今さらテキストかと、
その意味が分からずにいた。
すると彼から携帯電話宛にSMSが届いた。
ネットで調べると、
ショートメッセージ(SMS)のことを、
テキストと呼んでいるのだ。
しかもアメリカでは、簡単な連絡の場合には、
このSMSの利用が一般的だという。
日本以外の各国は、SMSが早かった。
そのことが日本とNYの
SMS利用の差なのかもしれない。
How r u ?
SMSでは、音声入力の影響もあるらしく、
随分と言葉の省略が多い。
当初は戸惑ったが、
慣れると使い勝手は悪くない。
2)危機回避
アメリカ議会が、昨日、債務上限を短期的に引き上げ、
政府機関を再開するための
暫定予算を盛り込んだ法案を可決した。
アメリカのデフォルト(債務不履行)は土壇場で回避され、
政府機関も今日17日から順次再開する見込みだ。
デットラインに向かうカウントダウンタイマーも、
今朝は、CNNのテレビ画面から消えている。
ただし今回の措置は暫定的だ。
今回の予算可決で、
政府資金は来年1月15日まで確保された。
連邦債務の上限も2月7日まで引き上げられだ。
だがしかし、結局は、その時期が迫れば、
再び政府機関閉鎖の危機に直面する可能性がある。
今回は、オバマケア修正を人質にとった抵抗だったが、
今後も、重要政策と予算の駆け引きが頻発するのだろうか。
国会の姿は、洋の東西を問わず、
やれやれといった雰囲気だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・10・17 Seiji Ohsaka
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暫定予算と国債発行権限を人質にとった共和党に対しては、米国民の世論も厳しいようですね。日本でも昨年の今頃はまだ、民主党が与党で自民党は赤字国債法案を人質にしていました。なのに、自民党への批判が高まらなかったのは、民主党の世論への働きかけ方にも問題があったのだと思います。自民党は、ばらまき4Kとか言っていましたが、その一つ戸別所得補償は、名前こそ変えましたが自民党も引き継ぎました。そして何と、TPPに入っても直接支払いをするから農業は守れるのだという主張までしている。つまり自民党は相当に狡猾なのです。
米国では医療保険改革が大きな政治テーマですが、改革の財源の一部として高額所得者の株式譲渡益・配当収入に付加税が今年からかかるようになったようです。通常の所得税率は国税分が15%(高額所得者は20%)=取得後1年以上で売却した場合で、それ未満の場合はもっと税率が高くなる。それに加えてさらに付加税がかかる。これに対して日本は国税だけだと今年は7%で来年から15%(これに加えて、復興特別所得税がかかる)。しかし、公的医療保険の保険料はかからない(国保や後期高齢者の方は、株式譲渡所得などを申告すれば保険料にも影響するが、特定口座内での源泉徴収で済ませれば影響しない)。つまり、日本の株式関連の税率は来年の時点でも米国よりも実質的に少し低い。なのに、証券界やマスコミは、「証券優遇税制が今年で打ち切りになる」という。これは、おかしな言い方です。超優遇が優遇に変わるだけです。こうした問題点も民主党はもっと指摘し、自民党・安倍政権がいかにお金持ち優遇の政策を進めようとしているのか明らかにすべきです。法人税率の引き下げも同様の問題です。