徒然日記
10月18日 その2248『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前のNY、空には星が見える。
だが小さな星は見えない。
朝の最低気温は11度。
日中は19度で、
晴れ時々曇りとの予報だ。
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今回のNY滞在は、
政府機関が閉鎖されていたこともあり、
当初予定した行動どおりには進まなかった。
しかしこうした機会を奇貨ととらえ、
NYの日常的な雰囲気に
なるべく多く接することに心がけた。
したがって自由の女神などの観光地にも行かず、
ダウンタウンなどで街の動きを眺めることに徹した。
その結果、短い時間ではあるが、
おぼろげながらに今までにはないアメリカ像、
NY像が見えてきた感じがする。
NYで、これまでの人生にはない、
有り難い時間を過ごすことができた。
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今日は、JFKから
デュッセルドルフ経由でミュンヘンに向かう。
明日からは、
ドイツのエネルギーシフトの状況等を、
北海道のエネチェン塾のメンバーとともに勉強して歩く。
予定が大幅に狂ったNY滞在と違って、
明日からのドイツ滞在は、
予定が密度濃く詰め込まれた日程となる。
ドイツ滞在ではいつも、多くの示唆を受けるが、
今回も日本のエネルギーの将来について、
多くのことを吸収したい。
1)髭剃り
私は、海外で余裕があると床屋にかけ込むことがある。
これまでも中国、ドイツ、イギリスなどで、
飛び込みで街の床屋に入った。
たぶん多くの人は、
日常的に通う決まった床屋があるのだと思うが、
私は、日本でも新しい床屋に行くのが楽しみの一つだ。
こんな話をすると、大体の方が、
「(新しい床屋では、)
自分の希望通りの髪型にならないなど不安じゃないか」
と驚きの雰囲気で質問をする。
そんなとき私は、いつも決まって次のことを話す。
・
どんな風に切られようとも、
髪型は三日すれば慣れてくるし、
いずれは髪は伸びる
・
色々な床屋に行くと、
それぞれの技術に大幅な差があって、
その差を感じながら散髪されるのも楽しい
・
実は新しい客に接する理容師さんも
ドキドキして不安なことが多い。
だから新しい床屋で散髪されるコツは、
客も堂々としておどおどしないこと。
そうすれば理容師さんも安心して散髪できる
こんなことを話すと、
各地で床屋に行く私のことを
さらに不思議がる方が多いが、
キチンと落ち着いて、髪型や希望を適確に伝えると、
ほとんどの場合、失敗することはない。
それは単に私自身がそう思っているだけで、
周囲の人は、
変な髪形と感じているかもしれないが…。
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今回のNY滞在中も、床屋に行こうと思っていたが、
最終日まで、なかなかそのチャンスに恵まれなかった。
ところが昨日、思いがけない出会いがあった。
街を歩いていると床屋ならぬ、
髭剃り専門店に出くわしたのだ。
1間半ほどの間口の半分がショーウィンドウで、
髭剃り道具が綺麗に並んでいる。
開け放った入り口の向こうには、
65歳ほどの愛想の良さそうな男がニコニコしている。
初の髭剃り専門店に
珍しがってウィンドウを眺めている私を見て、
彼は「遠慮なく入って見て良いよ」と声をかけてくれる。
店に入ると、
カミソリ、泡だて用のブラシ、
髭剃り用せっけんなどが、
壁一面に設えられたガラスケースに
マニアのプラモデルのように並んでいる。
目を丸くして見ている私に、
彼は色々と説明してくれるが、
話が専門的すぎるのか、
彼の言葉の半分も理解できない。
だが彼は実に楽しそうに話をする。
一通り説明を聞いて店を後にしたが、
どうも気になって仕方がない。
意を決して踵を返すと、
先程の愛想の良い男が、
さらにニコニコと、
待ってましたとばかりに、
私を店に招き入れる。
結局は、人生初の
髭剃り専門店体験をさせてもらうことにした。
(とここまで書いて、
今朝は出国準備等のため時間切れだ。)
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・10・18 Seiji Ohsaka
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