徒然日記

1月10日 その2332『逢坂誠二の徒然日記』





午前4時、除雪車の音で目が覚めた。

空には雲があるが、星も見える。

昨夜は八雲町で会合があり、夜、帰函した。

八雲は、目の前に、
レースのカーテンを何枚も重ねたように
密度濃く激しい雪が降っていた。

函館は、それほどもなかったが、
それでも結構な雪だった。

今の気温はマイナス8度。

日中もマイナス6度で、まさに冬本番だ。

今朝の街宣は、
いつも以上に暖かくして出かけなければ、
シバレテしまう。

1)エネルギー効率
札幌時代に事務所として入居していたビルが、
大幅にリニューアルした。

窓や壁を改修して、
エネルギー効率を大幅に改善させたのだという。

確かに、
私が入居していた時分は、
夏は暑く、冬は寒かった。

昨年秋以降、
このビルを何度か訪問させて頂いたが、
確かに快適だ。

快適な上に、さらにエネルギー効率が良い、
これは中々の優れものだ。

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日本のエネルギー事情を考えるうえで、
「節電」や「再生可能エネルギー」などへの取り組みは、
とても需要なことだ。

さらに加えて、このビルのように、
建物全体の「エネルギー効率を向上」させる取り組み
も極めて大切だ。

自治体ごとに目標を定めて、
建物のエネルギー効率改善の取り組みを進めることで、
日本の電気事情は、相当に変化する可能性がある。

建物のエネルギー効率向上の取り組みは、
大手だけではなく、地場の工務店や設備屋さんにも、
大きな経済効果をもたらすものと思う。

2)アベノミクスの成功の先に…
現在のところ、アベノミクスが
国民生活に本質的に作用するほど成功を収めていないことは、
総理の年頭の挨拶などを聞けば良く分かる。

総理にとっても今年が正念場
との思いがあるのだろう。

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アベノミクスが成功して
景気が良くなったら何か起こるのだろうか?

たぶんのこの状況を
多くの方々は想定していない。

景気が良くなると、
一般的には物価が上がる。
(事実、日銀は2%の物価上昇を目指している。)

さらに金利も上がるのが、常識的だ。

さらに国民の所得が増えること、
これがなければ、アベノミクスは成功とはいえないし、
これが安倍総理の目指すアベノミクスの成功の姿だろう。

ところが、こうなってしまったら
日本財政が破たんする可能性がある。

日本の現状は極めて危うい状態にあり、
景気回復と財政維持、
この二つの維持が難しいの現実なのだ。

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日本の国と地方の借金は、大雑把に1兆円だ。

今の日本長期金利は、
1%弱と世界の中でも異常に低い。

しかし景気が回復すれば、
この異常に低い金利が上昇する可能性がある。

仮に1%上昇すれば、何が起こるのか。

借金1千兆円に対する金利が、
平年ベースの大雑把な概算で、
10兆円増えることになる。

つまり現状の消費税5%のうち4%相当分が、
新たな利払いに回ることになる。

昨日のアメリカの長期金利(10年国債)は、
約2.9%で日本よりも、2%以上も高い。

日本が景気回復して、
金利が仮に2%上昇したら、
支払利息の新規負担増だけで、
平年ベースの単純概算で20兆円となる。

つまり通常の景気回復をすれば、
日本の財政が破綻しかねない、
そんな瀬戸際にあるのが日本現状なのだ。

だから単に景気回復を望めない難しさがある。

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日本に求められる景気回復は、

物価の上昇、
国民個々の所得の増加、
だがしかし、金利が上がらない、

これが条件になる。

景気回復の中で、金利を抑制するためには、
日銀が相変わらず国債を買い続ける必要が生ずる可能性がある。

そんなことは、いつまでも可能なのだろうか。

どこかで限界点が来るはずだ。

さらに国債を買い続けたからといって、
金利を抑制できるとは限らない点にも留意が必要だ。

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今の私に、金利が上がっても、
日本財政は大丈夫だという、
シナリオを描くことは難しい。

逆に金利の上がらない
景気回復シナリオも想定しがたいものだ。

景気回復が本当に実現した段階で、
アベノミクスの本当の怖さが
あらわになることが懸念される。

座って日記を書いていても、
膝から下に寒さが巻き込んでくる。

新年もあっという間に10日目となった。

改めて冬本番を感ずる朝だ。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・1・10
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