徒然日記

1月29日 その2351『逢坂誠二の徒然日記』





昨日は、北海道の雪のため、
東京からの飛行機が軒並み、
引き返すなどの条件付きとなった。

私の乗った便も、
そんな不安の中での離陸だったが、
無事に函館空港に着陸した。

その後、八雲にお邪魔し、
短い時間だったが、漁協にお邪魔したり、
町長さんにお会いさせて頂いた。

さらに、役場の職員の皆さんに、
政治の役割などの講演を行い、
夜遅い時間まで懇談をした。

最近、
とかく公務員叩きのような場面も散見されるが、
公務員にしかできない仕事も多い。

公務員の役割を確実に認識をして、
職員の皆さんには全力で頑張ってもらいたいと思う。

講演と懇談…、貴重な一夜を頂いた。

感謝、感謝。

1)貿易収支
財務省が27日発表した2013年の貿易統計によれば、
貿易収支が11兆4745億円の赤字だった。

これは、1979年以降、
暦年ベースで過去最大の赤字だった
2012年の6兆9410億円を上回っている。

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13年のドルに対する為替レートは、
平均で前年より21.8%も円安だ。

本来円安になれば、輸出が伸びるといわれているが、
日本企業が生産拠点を海外に移したこともあって、
輸出が数量ベースで伸び難い状態なっている。

自動車:
0.4%減(582万台)

DVDレコーダーやデジカメなど映像機器:
26.8%減(1845万台)

こんな状態になっている。

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一方、海外から受け取る配当や
利子などの所得収支の黒字が、
貿易赤字を上回っている。

国全体のトータルの収支を示す
経常収支はプラス維持だ。

だが、経常黒字も減少している。

2012年の4兆8237億円は、
2010年の17兆8879億円の、
3分の1以下だ。

2013年の黒字幅も、
12年を下回る見込みだ。

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国債や借入金などを合わせた「国の借金」が、
2014年度末に1143.9兆円になる見通し。

2013年度末見込みより約100兆円増加。

国民一人当たり約900万円の借金となっている。

借金の内訳は、

国債:885.7兆円
借入金:59.4兆円
政府短期証券:198.9兆円

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今後、さらに貿易赤字が拡大し、経常赤字になる、
さらに借金が増えると、何が起こるのだろうか。


海外投資などに回す資金が減る


国予算の4割程度を借金で賄っており、
大部分を銀行など国内の投資家が購入している。
政府債務残高は国内総生産(GDP)比で200%を超え、
先進国のなかで最悪の水準。

この借金が難しくなると市場が判断すれば、
国債価格暴落(金利急騰)の可能性がちらつく。


金利上昇は、投資など企業活動などを停滞させ、
景気に悪影響


輸入のため円が売られ、
円安がさらに進む可能性もある。


輸出企業に円安の恩恵は以前ほどないが、
輸入品の物価上昇で、
国民生活に悪い影響を及ぼす懸念

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安倍総理は、
異次元の金融緩和と多額の財政出動をしているが、
日本の経済と財政は、崖っぷちギリギリのところにいる。

勢いも大事だが、丁寧さ、慎重さも必要だ。

このことを総理が理解して、
日本の将来像を描いているのだろうか。

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一昨日、都内での意見交換での
ある方の指摘が意味深だった。

「総理は、景気がちょっとだけ良くなっていれば良い。
総理の真の目的は景気上昇ではなく、別のところにある。
その別の目的が達成される間だけ
景気が良くなったように見えていればよいのだ。」

この指摘を聞いて、恐ろしくなってきたが、
あながち外れたものではなさそうだ。

2)NHK会長
昨日、NHKの経営委員会が開かれている。

不適切な発言について、
籾井会長は「不適切で反省している」と経緯を説明した。

浜田経営委員長は、
「個人的見解を述べたことは
トップとしての立場を軽んじたものと言わざるを得ず、
立場を理解してもらいたい」
と苦言を呈した。

だが、
「覚悟を持って職務を遂行してもらいたい」
と要望し、職務継続を容認している。

新藤総務大臣、安倍総理も職務継続容認だ。

個人の意見であろうがなかろうが、
現在の日本が置かれている国際環境を
さらに悪化させる発言をしれっとしている。

これだけでも大問題のはずなのだが、
NHK経営経営委員も政府も、
これで良いと判断したのは、驚きだ。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・1・29
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