徒然日記

2月6日 その2359『逢坂誠二の徒然日記』





今日、都内で用務があるため、
昨夜、都内入りした。

都内の朝の気温は、零度程度。

風は冷たく、肌を刺すような感じがするが、
もちろん北海道に比べれば、
随分と過ごしやすい。

1)安倍総理と放送
3日の毎日新聞のコラム「時流底流」で、
興味深い事実を目にした。

NHKの籾井会長の記者会見での発言やその姿勢が、
NHKの会長に相応しいのかが問題になっている。

安倍総理との関係も適切なのかなどの懸念がある。

そんな中、このコラムでは、
安倍総理がこれまでに
放送に介入した事実が列挙されているのだ。

以下、記事からの引用だ。

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NHK教育テレビ
「ETV2001シリーズ戦争をどう裁くか 
問われる戦時性暴力」(2001年1月放送)。

放送前日、放送部門のトップである
松尾武・放送総局長(当時)は、
官房副長官だった安倍氏に会い番組内容を説明。

安倍氏から「公平・公正な報道をしてほしい」と求められた。

NHKはその後、大幅に改変して放送。

2005年1月、職員が「政治介入があった」と内部告発。

番組制作に協力した市民団体が
「事前説明と異なる番組内容に改変された」
として提起した損害賠償訴訟で
東京高裁判決(2007年1月)は

「政治家の意図をそんたくして、
当たり障りのない番組にすることを考え
 改変が行われた」と指摘した
(最高裁は言及せず)。

====

安倍氏は自民党幹事長だった
2003年11月の衆院選を巡り、
テレビ朝日が民主党の発表した
「閣僚」名簿を特集したことなどに対し抗議して、
同局への自民党議員の出演を拒否。

====

2004年7月の参院選で
自民党は「偏向」と判断した放送局などに文書を送った。

====

首相だった2007年7月の参院選では公示直前に、
日本テレビやテレビ東京、
ラジオ日本の番組に相次いで単独で生出演。

当時、自民党は各放送局に対し安倍氏の単独出演か
小沢一郎民主党代表(当時)との
一対一の討論を条件として提示していた。
少数政党が不利になるため
「事実上選挙戦に突入している中、公平性を欠く」との批判を招いた。

==以上、引用終了==

この記事では、

「「政治的公平」は番組批判や
 介入の根拠にされてきた歴史があり、
特に安倍晋三首相は際立つ。」

と指摘している。

この記事は次のように締めくくっている。

==以下、引用==

安倍首相は1月28日の衆院本会議で、
籾井会長発言に絡み

「NHKの皆さんには
 いかなる政治的圧力にも屈することなく、
 中立、公平な放送を続けてほしい」

と改めて「公平」に言及した。

「NHK−−問われる公共放送」著者の
松田浩・元立命館大教授(放送論)は

「放送法4条の根底には、
 国民主権の下、
 放送局は政府を監視するための情報を
 視聴者らに提供しなければならないという思想がある。
 政治的公平とは政府・与党の考えを放送することではない」

と指摘したうえで、

「政治的公平に関する安倍首相と
 籾井会長の姿勢は重なるように思える。
 誰のための公共放送なのかが問われている」

と話した。

==以上、引用終了==

放送に関し、
幾度も政治介入的な行為を繰り返している安倍総理…、
今回のNHKに関する人事といい、
そのバランス感覚は正常なものとは思われない。

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【参考】放送法4条の要旨

放送事業者は、放送番組の編集に当たっては、
次の各号の定めるところによらなければならない

1 公安、善良な風俗を害しない

2 政治的に公平である

3 報道は事実をまげない

4 意見が対立している問題は、
  できるだけ多くの角度から論点を明らかにする

2)北海道の再生可能エネルギー
報道によれば、
北海道が年度内に決める
再生可能エネルギーの数値目標案が、明らかになった。

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設備容量は2012年度比3.5倍、発電量は同2.4倍に設定。

発電設備の性能が設備容量で、
その容量で稼働を続けた場合に生み出されるのが発電量。

12年度の設備容量の実績149万キロワットに対し、
数値目標は528万キロワット。

発電量の実績58億6600万キロワット時に対し、
目標は140億8900万キロワット時に設定。

火力発電などを含めた
12年度の総発電量は416億9千キロワット時で、
このうち再生可能エネルギーは14%程度にすぎないが、
目標値が実現できた場合、34%を占めることになる。

泊原発が3基とも稼働していた
10年度の原発の発電量は162億5800万キロワット時。

再生可能エネルギーの目標値は、
原発3基の発電量の9割近くを占める。

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この報道に接し、

おっ良いぞ!!

と一瞬感じたのだが、
なんと目標年の設定がない。

目標年を決めなければ何のための計画か…、
せっかく数値設定をするのだから、
目標年を設定して、ガッチリと取り組むべきだ。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・2・6
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