徒然日記

3月14日 その2395『逢坂誠二の徒然日記』





昨日は、函館市内で街宣の後、
森町を回り、再度、函館に戻って地域回りをした。

その後、札幌に移動し、今朝は札幌での朝だ。

夜明け前、
札幌の気温は氷点下2度程度、曇っている。

1)知恵熱人
異業種交流の会「知恵の輪」の全国大会が
1994年2月に札幌で開かれた。

それをきっかけに、
”人がごちそう”とのコンセプトで
異業種・人間交流の会「知恵熱人」が、
1994年9月に発足した。

その知恵熱人が発足して今年で20年を迎える。

その節目となる例会が
昨夜、札幌市内で開催された。

20数年前から、
私は、各地の地域おこし会合や学会などに、
せっせと参加していた。

その結果、最終的に
政治の世界に入る決断をした。

まさにその時期に知恵熱人が発足した。

町長選挙に出馬するにあたって、
知恵熱人の多くの皆さんに触発され、
さらに選挙の際には、皆さんに様々な応援頂いた。

私が政治家になるに当たって、
知恵熱人は、欠くことのできない存在だ。

町長に就任したことで、
会合に出席する回数が、
逆にめっきりと減ってしまったが、
私にとっては、忘れらない異業種交流の場だ。

昨夜は、不義理を詫びると同時に、
これまでの様々な厚誼に感謝したくて、
例会に参加させて頂いた。

例会では、久々に会うメンバーも多く、
私にとっては同窓会的な雰囲気もあった。

私自身も白髪頭になったように、20年の歳月は長い。

参加者の多くが20年前と違った風貌になっている。

しかし例会開始後、30分もすれば、
みんなが、20年前と同じように口角泡を飛ばしながら、
侃侃諤諤の議論をしている。

20年の時を経ても、
多様な価値観との触れ合いを求めるメンバーは何とも若い。

昨夜も、多くのエネルギーを頂いた知恵熱人だった。

参加メンバーの皆さんに、心から感謝している。

2)憲法
最近、多くの皆さんが指摘するようになっているが、
私も最初にこれを聞いたときに、心がぴくんと動いた。

それは天皇陛下、皇后陛下、皇太子殿下の憲法に対する発言だ。

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昨年12月23日の誕生日に先立つ会見での天皇陛下の発言。

戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、
平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、
日本国憲法を作り、様々な改革を行って、
今日の日本を築きました。
戦争で荒廃した国土を立て直し、
かつ、改善していくために
当時の我が国の人々の払った努力に対し、
深い感謝の気持ちを抱いています。
また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。

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本年2月23日の誕生日に先立つ会見での皇太子殿下の発言。

今日の日本は、
戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、
現在、我が国は、平和と繁栄を享受しております。
今後とも、憲法を遵守する立場に立って、
必要な助言を得ながら、
事に当たっていくことが大切だと考えております。

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天皇陛下、皇太子殿下、
いずれの発言も現行憲法を擁護するものだ。

私は、この発言を聞いたとき、
心に針を刺されたように、ぴくんとした。

極めて重要な発言だ。

もちろんこれは、
日本国憲法の99条の

「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、
 裁判官その他の公務員は、
 この憲法を尊重し擁護する義務を負う」

という規定に照らせば当然のことだ。

安倍総理も憲法を尊重し擁護する義務を負っている。

しかし最近の憲法に対する昨今の発言を思うと、
その義務を全うしているとは言い難い。

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実は、皇后陛下も
昨年の誕生日の会見で次の発言をされている。

5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、
例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。
主に新聞紙上でこうした論議に触れながら、
かつて,あきる野市の五日市を訪れた時、
郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことを
しきりに思い出しておりました。

明治憲法の公布(明治22年)に先立ち、
地域の小学校の教員、地主や農民が、
寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、
基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、
法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、
204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。

当時これに類する民間の憲法草案が、
日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが、
近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、
自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。

長い鎖国を経た19世紀末の日本で、
市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして、
世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。

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この皇后陛下の発言は、何を意味するのか。

天皇陛下、皇后陛下、そして皇太子殿下の
これらの憲法に対する発言を私は重く受け止めたいし、
安倍総理は日本国憲法第99条の規定を
再認識しなければならない。

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安倍総理の動向、発言を見ていると、

自分が見たくないもの、
自分が聞きたくないもの、
自分が喋りたくないもの、
自分が考えたくないもの、
それらがどんなに重要なものであっても、
自分の心の中には全く存在しえないものになっている。

だから政策の遂行姿勢も唯我独尊的であり、
国会の質疑も馬の耳に念仏状態になっている。

昨夜の知恵熱人ではないが、
自分の考えと一致しないものであっても
もっと多様な価値観に触れて、
「なるほど」と思う姿勢が必要だ。

自分の考えだけを、
単に他人に押し付けるのは民主主義ではない。

自分と違った価値観の存在を認め、
議論のプロセスの過程で、
自分と相手の考え近づける努力を重ねること、
これが民主主義の極意だ。

この姿勢がないものは、民主主義とは言い難い。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・3・14
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