徒然日記

3月15日 その2396『逢坂誠二の徒然日記』





昨日、都内で用務があり、上京した。

今日午後には、
帰函し、地元回りを行う。

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都内の気温は、プラス3度だ。

昨日日中は、マフラーが不要な天候で、
北海道ではまだまだ手放せない、
厚手のコートが野暮ったく見える雰囲気だ。

街角には、梅の花が咲いていた。

1)STAP細胞
STAP細胞に関する論文が
撤回される見通しとなっている。

何とも残念だ。

多くの研究者が関わっている研究で、
なぜこんなことが起きたのか、理解に苦しむが、
撤回せざるを得ない状況だ。

STAP細胞の発見は信じられないことと思われ、
今後の医療を大きく変えることが期待されただけに、
その落胆も大きい。

関係研究者の皆さんには、
厳しい道のりかもしれないが、
再度、実験を重ねて、
この世紀の大発見と思われる事柄の
真偽をハッキリさせて欲しい。

もちろん、その結果、
STAP細胞の発見が間違いではなく、
正しかったことが証明されることを期待している。

2)ヘルマン書記官
昨日、都内で、
在日ドイツ大使館のヘルマン書記官と、
90分間に渡って、意見交換をした。

私は、昨秋2度に渡ってドイツを訪問した。

ドイツの脱原発への取り組みを勉強するための訪問だ。

帰国後、
党、後援会、支援を頂いた関係者、
逢坂誠二の話を聴く会、エネチェン支援塾などで、
その内容を報告した。

ヘルマン書記官とは、
その報告に対する反応をはじめ、
原子力政策について色々と意見交換をした。

また日本の内政、アベノミクス、与野党の勢力再編の動向、
さらにはクリミア情勢を含む外交など、
多岐に渡る話をさせて頂いた。

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ヘルマン書記官は、
人の話を落ち着いて聞く真摯な側面のある一方で、
大変親しみのある雰囲気を併せ持った方だ。

私が、日本社会の新しいエネルギーのあり方に向かって、
今後も継続して様々な取り組みを行うことを話すと
大きく頷いてくれた。

これからも、ドイツの様々な動向に関して情報を頂くこと、
継続して意見交換を行うことなどを約束した。

重要な意見交換の場を提供いただいた
ヘルマン書記官をはじめ関係者の皆さんに、
心から感謝したい。

3)クリミア情勢
クリミア情勢が、
日本に大きな影響を与えかねない雰囲気になっている。

先日、クリミア議会が、独立を宣言した。

16日には、ロシアへの編入の是非を判断する、
住民投票が実施される。

この住民投票で、
ロシアへの編入が是となる公算が大きいが、
ここからが問題だ。

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この結果が出ても、
ロシアがクリミアの編入を受け入れなければ、
問題は沈静化する方向になる可能性がある。

逆にロシアがクリミアの編入を受け入れたら
二つの意味において問題は複雑だ。

こうなればEUやアメリカは、
さらに厳しい制裁措置に踏み切り、
日本もそれに同調せざるを得なくなる。

現在日本の外交は、
韓国、中国との関係は、
近年にないほど悪化している。

アメリカとの関係も、
安倍総理とオバマ大統領と、
あらゆる問題に対して
気軽に意見交換ができない雰囲気になっている。

唯一ロシアとだけ、良好な雰囲気があるように見える。

こんな状態で、
制裁に加われば、
韓国、中国に引き続き
ロシアとの関係も悪化することになり、
日本の近隣外交はさらに厳しいことになる。

外交の中でも、
近隣外交は極めて大事なものだ。

ロシアに配慮して、制裁に加わらなければ、
アメリカやEUとの関係がギクシャクする可能性が強い。

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もう一つの懸念は、
クリミア介入と編入に対するロシアの論理だ。

ロシアは、
自国の死活的利益を守るためには、
近隣国の主権が制限されると主張している。

今回のクリミアへの関与は、
クリミアのロシア系住民を保護することが
死活的利益との位置づけだ。

クリミアでこんなことをすれば、
仮に日本に北方領土が返還されても、
万が一、北方領土に住むロシア系住民が、
日本への不満を表明すれば、
ロシア軍が介入することも考えられることになる。

これは作家でもある
知の巨人「佐藤優」さんが指摘している。

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ロシアはEUにも日本にもガスを輸出している。

昨日の私とヘルマン書記官との意見交換では、
ロシアがEUへのガス輸出に何らかの圧力をかけると、
ドイツのエネルギー政策への影響が心配との発言があった。

同様の影響は日本も同様だ。

ロシアが日本へのガス輸出に何らかの変更を行えば、
それが原発再稼働の圧力となり兼ねない。

クリミア問題は日本にとっても大きな問題だ。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・3・15
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