徒然日記

6月12日 その2485『逢坂誠二の徒然日記』





昨夜、都内で勉強会があり、
今日は東京での朝だ。

都内は、昨日到着以降、ずっと雨が降っている。

強くも、弱くも、しかし確実に雨だ。

今日も雨の予報が出ており、
さすがに梅雨の様相だ。

1)子ども
昨日の国会での党首討論の様子をテレビで見た。

安倍総理は、昨今の日本の周辺事情を持ち出して、

「切れ目のない防衛を行い、かつ同盟国との関係を強化し、
 強い絆によって、しっかりと抑止力を効かせていく必要がある」

と主張し、憲法を解釈によって変更し、
集団的自衛権の行使容認を主張する。

また民主党の姿勢についても批判気味な発言をした。

こうした総理の姿を見て、正直、悲しくなる思いだ。

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今回の集団的自衛権議論は、総理自身が仕掛けたものであり、
他党の批判の前に、
その仕掛けの張本人が、
その提起の理由を十分に説明することが、
まず必要なことだ。

さらにこの問題は、戦後日本の平和主義の大転換であり、
そんなに簡単に結論が出るものではない。

だからこそ十分な議論が必要なのだが、
そんな慎重な姿勢を総理から感ずることはない。

熱狂的に自説は展開するが、その内容は不十分であり、
総理の答弁からは、
問題の大きさを理解した丁寧さを感ずることができない。

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集団的自衛権の行使容認が本当に必要であるかどうかと、
その行使容認をどんな手法手続きで行うのかは、別の議論だが、
総理は、この整理がついているのだろうか。


集団的自衛権の行使容認を議論するにあたって、
総理は、本当に多角的に検討しているのかどうかも疑問だ。

例えば、総理が指摘するような日本を取り巻く事態に、
現状で対応することはなぜ不都合なのか。

あるいは集団的自衛権行使容認をすることで、
日本が不利益を被るなどデメリットはないのか。

戦後日本の平和主義によるプラス面、マイナス面など、
その評価や課題はどうであるか。

日米安保体制の現状や課題はどうか。

昨日の党首討論だけではなく、
これまでの総理の発言からは、
こうした幅広で懐の深い議論の形跡を感ずることはない。

単に認めてくれ、認めてくれと、
足をバタつかせてモノをねだる駄々っ子の印象だ。

多角的視点から、冷静に相手を説得する姿勢は見られない。

総理自身の考えに合致しない相手であればあるほど、
冷静かつ丁寧に説得試みるのが、
民主的で大人のイメージだが、総理の態度はその逆だ。

相手が自分の考えに合致しなければ、
熱狂的に自説をまくし立て、
まるで相手を蔑むかのような態度をとることが多い。

その姿は、冷静さを欠いた幼児のようだ。

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集団的自衛権を容認すべきかどうかの議論も不十分だが、
もっと酷いのは、
なぜ真正面から憲法議論をせずに閣議決定するのかについて、
総理は全く説明しようとしない。

閣議決定による憲法改正の必要性、是非などは、
総理の議論のテーブルには全くないことのようだ。

芦部信喜『憲法』の存在も知らない総理にとっては、
そんなことを考える知識はないのかもしれない。

不十分な知識で危ういことに手を染め、
自分にとって都合の良い仲間を引き連れて、
自己主張を繰り返す…、
これはまさにガキ大将や子どものやり口だ。

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大人の仮面は被っているが、その真実が幼児。

そんなリーダーに導かれる我々は、
今、恐怖のどん底にいる。

さあ今日も、しっかりと前進します。

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        2014・6・12
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