徒然日記
11月8日 その2684『逢坂誠二の徒然日記』(4329)
昨日、苫小牧で講演があり、苫小牧で朝を迎えた。
夜明け前の空、雲が多い。
西の空には、雲の隙間から満月が見える。
気温は、6度程度だろうか。
1)安倍政権の問題
昨日の講演のテーマは、
安倍政権の問題についてだった。
安倍総理は立憲主義を理解していないこと。
憲法の三原則、
すなわち平和主義、基本的人権、国民主権を壊そうとしていること、
こんな話をさせて頂いた。
また経済については、
金融(資本)経済と実体経済の乖離の問題にも言及した。
==以下、主な内容==
1. 立憲主義
Ø
憲法は、権力者を縛るもの。憲法を変更できるのは、主権者である国民だけ
Ø
国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務
を負う(憲法99条)
2. 憲法三原則の否定
Ø
平和主義
武器輸出(F35・PAC2(アメリカ、イギリス)、飛行艇(インド)、潜水艦
(オーストラリア)、フランスと武器共同開発…etc)→ テロ対象国?
集団的自衛権の行使など
(ア) 立憲主義と9条にも反するおそれ
(イ) 政策的に日本の本来進むべき道ではない
Ø
基本的人権
特定秘密保護法は、優越的人権である「表現の自由」を侵害するおそれ(情報公
開と公文書管理が優先課題)
表現の自由が脅かされると、政権を言論で批判できない
「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行
い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。」(自民党憲法
改正草案21条)
自民党憲法改正草案は現行憲法97条を削除「この憲法が日本国民に保障する基
本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利
は、過去幾多の試錬に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永
久の権利として信託されたものである。」
Ø
国民主権
国民主権から国家主権・国家主義への転換
「良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため」(自民党憲法改正草案前
文)
「個人の人権を守るための憲法」から「国家存続のための憲法」に変質
中央集権体制とひも付き補助金の復活、特定の理念を押し付ける教育
3. 資本経済と実体経済
Ø
日銀の国債買い入れによる株高誘導(一部企業と投資家の利益)
Ø
多額の補正予算は現場に混乱(資材人件費が高騰し仕事が進まない)
・
成長戦略は完全に不発し、地方創生で目くらまし
====
以上のような話をしている。
参加者の皆さんには、金曜日の仕事終了後にも関わらず、
熱心に話をお聞きいただき、感謝、感謝だ。
2)くろふね
佐々木譲さんの『くろふね』(角川書店)を読んだ。
函館ゆかりの中島三郎助が主人公だ。
中島三郎助は、箱舘戦争によって、長男、次男とともに
明治2年に千代台で戦死している。
中島町会では、毎年、慰霊祭も開催しており、
浦賀奉行所の与力であり、
砲術家でもあったとは知っている。
今回『くろふね』を読んで、
その一生が良く分かると同時に、
中島三郎助が、より一層、身近な存在に感じられるようになった。
同時に、人生の光と影、
巡り合わせに翻弄される一生についても、
思わず考え込む場面も多い。
結局は、大きく目を見開いて、自分がどこに立っているのか、
そのことを的確に認識する必要があるということだろうか。
今日は、苫小牧から帰函後、今金に行き、
再度、函館に戻る移動の多い一日だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2014・11・8
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