徒然日記

12月27日 その2733『逢坂誠二の徒然日記』(4377)




函館は、雲の多い朝を迎えた。

朝の気温はマイナス7度程度。

昨夜から雪は降っていない。

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昨日、特別国会が終了し、最終便で帰函した。

その後、いくつかの会合に出席した。

昨日の実働時間は20時間。

これはちょっとやり過ぎで、
少しペースを落とさねばならない。

1)クビ、手を握っている
政府が一昨日、
東電福島第一原発事故で政府事故調査委員会が、
政治家や東電関係者らに聴取した記録(調書)のうち、
新たに127人分を公開した。

それら調書によれば、
電力行政、あるいは電力業界の常軌を逸した雰囲気が伝わってくる。

たとえば、
当時の規制機関だった
経済産業省原子力安全・保安院は、
大津波が襲う可能性を認識していた。

しかし、原発推進という圧力に押し切られ、
電力会社にそのことを
強く伝えていない実態が明確に浮かんだ。 

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(保安院の耐震安全審査室長の調書)

2009年ごろから、
869年に発生した貞観地震と同程度の地震発生の危険性が
専門家の指摘によって保安院内でも問題になっていた。

そこで貞観津波が再度発生した場合の危険度を
検討するよう保安院幹部に提案した。

ところが、保安院複数の幹部から2010年に、

「あまり関わるとクビになるよ」、

「その件は原子力安全委員会と手を握っているから、
 余計なことを言うな」

こんなことを言われたという。

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これは酷い話だ。

リスクの可能性を認識していながら、
それを組織ぐるみで無視をしたということだろうか。

こんなことで東日本大震災被害が拡大したのか。

その無視、隠ぺいは、犯罪と呼ぶべきものだろう。

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また電力会社の姿勢について、
保安院の原子力安全基準統括管理官は調書で

「(電力会社は)ありとあらゆる場面で、
 嫌だ嫌だというような話だったし、
 指針の見直しだといった時も、
 ありとあらゆるところからプレッシャーを受けた」

と話している。

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規制の側も隠ぺい体質、電力会社も後ろ向き、
これで安全を徹底する仕事ができるはずがない。

天を仰ぐばかりの状況だ。

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原子力災害と一般の災害の最大の違いは、
発災から時間が経過しても
被害の程度(死者、負傷者、疾病発生者数、倒壊家屋など)が
固定化しないことだ。

原子力を伴わない地震、火事、風水害などは、
一定の時間が経過すれば被害の程度が、
固定化し、確定する。

すなわち一定の時間の経過で
被害が広がらなくなるのが、一般の災害だ。

原子力災害は、発災から時間が経過しても
被害の程度が固定化せずどんどん広がる、
あるいは変化し、その状況が長引く。

ここに原子力災害の恐ろしさがある。

そのため発災から3年半以上が経過しても、
未だに福島第一原発事故の被害内容の確定ができず、
その影響は常に変化している。

だから被害対応も場当たり的にならざるを得ない。

これが原子力災害の現実であり残酷さなのだ。

だからこそ原子力関連事業には、
最大限細心の注意を払うべきであるにも関わらず、
大きな危機を知りながら、それを無視し、対策を怠った罪は大きい。

今日の函館は、晴時々曇の予報。

日中の最高気温が、
何とかプラスになるかもしれない。

12月6日に私の後援会に忘年会を企画していたが、
総選挙のため中止となった。

ところが多くの皆さんの希望で、
後援会忘年会が再企画され、今夜実施となる。

多くの皆さんと、
今年を振り返り、将来を語り合いたいと思う。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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        2014・12・27
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