徒然日記
1月21日 その2758『逢坂誠二の徒然日記』(4402)
昨夜、札幌市内で、
一水会顧問の鈴木邦男さんとの対談があった。
そのため今朝は、札幌で朝を迎えた。
鈴木邦男さんの著作を読むと、
幅広い知性に溢れた方だと感ずる。
実際に会うと、改めてそのことを強く実感するし、
人をひき付ける大きな魅力のある方だと感ずる。
鈴木邦男さんと対談できたことを本当に嬉しく思う。
今更ながら、
私ももっと落ち着いて勉強しなきゃと思うし、
鈴木さんの著作や話にもっと触れたい。
1)大間原発
大間原発の事業者「電源開発」は、
東日本大震災後の新しい規制基準に基づく審査を
昨年12月、原子力規制委員会に申請した。
民主党第8総支部では、
昨年12月24日に電源開発の常務執行役員に対して、
この申請撤回を求める文書を、直接、手渡した。
ところが昨日、この1回目の審査会合が開かれ、
私の政策秘書が傍聴した。
====
大間原発は、
プルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を
原子炉のすべてに使う世界初の商業用原発だ。
今回の新基準に合わせるため
電源開発では次の対策などを講ずるという。
====
・
最大規模の地震による揺れの想定を
建設許可が出された当時の450ガルから
650ガルに引き上げ必要な補強工事を行う
・
重大事故に備えて大容量のポンプ車や
電源車を用意する
・
MOX燃料は制御棒の効きが通常の燃料より悪いため、
中性子を吸収しやすい材質の制御棒を使う
・
最大津波高さの「基準津波」を、
4.4メートルから6.3メートルに引き上げる
====
以下、傍聴した私の政策秘書からの報告。
・
審査会合で大間の議論は10:00〜10:55の間。
・
報道席は約20名、一般傍聴席も約20名。
ほぼ全員がスーツを着た報道関係者か
関係企業や役所の人たちばかり。
・
電源開発からA4で両面28ページの
「申請の概要」が提示される
・
電源開発から「審査の概要」について
1ページ毎の読み上げ説明(所要約40分)。
これに対して原子力規制委員会や
規制庁から確認の質問
・
質疑応答は3名、約10分
・
質疑の内容も計算の仮定などの確認程度で、
「申請の概要」をこれから吟味し、
1〜2週間後の次の会合で論点を示すとのこと。
・
質問は、例えば、
地盤の想定で解放基盤の位置を深めにとっているが、
その根拠は?
などという解析仮定に係わるもの
・
「審査の概要」のざっとした印象は、
地震動に対する対応のみならず、
津波や火山などによる電源喪失時の対応策を
どこまでていねいに想定しているかを提示するもの。
もっとも、現時点の工学的知見に関するベストを尽くしていても、
工学には100%安全はありませんので、
とにかくここまで想定していますよ、という印象
・
最後に更田・原子力規制委員会委員長代理から次の発言。
・
「要求レベル以上の
高いレベルの安全性を求めているという姿勢を示して欲しい。
最新の技術の進展を取り込むという姿勢を示してもらいたい。
詳細は今後の会合の中で示してもらいたい」
・
工学的にはこれで一つの答えかもしれませんが、
政治的判断は別のところにあり、
原子力規制委員会の職務を超えたもの。
審査会は、あくまでも工学的な回答を示すことを
確認している印象を持つ
====
私の政策秘書からは、上記のような報告があったが、
私の事務所では、今後とも、この審査の状況を継続して、
注視することとしている。
審査が始まってしまったわけだが、
今回は、技術面からの審査が中心だ。
この審査に適合したからといって
100%安全なわけではないのは、
川内原発審査後に田中委員長が発言したとおりだ。
万が一の事故の際にキチンと避難できることが重要だが、
原子力規制委員会も国もこの点に深入りしてない。
こんなことで住民の命を守ることができるはずがない。
====
実際に具体的に機能する避難計画がなければ、
大間原発は動かしてはならない。
この点が、大間を動かさないための
大きな柱になるだろう。
2)イスラム国
イスラム国が2億ドルの身代金を払わなければ、
拘束している2人の日本人を殺害すると警告してきた。
殺害警告の理由として、
安倍総理が先にカイロで行った演説で、
イスラム国対策として
2億ドルの支援を表明したことを挙げたとの報道もある。
真相は分からないが、日本も対岸の火事ではいられない現実がある。
こんなときに日本は何をすべきなのか、
安倍総理には冷静に胸に手を当てて考えてもらいたい。
こんな場面で行うべきは、
日本の軍事的存在感を高めることだとは思われない。
今日は、早朝の便で帰函し、
函館市内で活動する。
その後、夕方には上京だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
============
2015・1・21
============
マグマグの送信登録・解除はこちらです。
http://www.ohsaka.jp/magazin/