徒然日記

3月11日 その2807 『逢坂誠二の徒然日記』(4451)




東日本大震災発災から今日でまる4年だ。

長いようにも、短いようにも、
いいようのない4年間だ。

当時私は、総務大臣政務官として、
自治行政と消防を所管する立場で、
震災対応に当たった。

統一地方選挙の直前であり、
選挙を予定通り行うのかどうかをはじめ、
あらゆる分野において、
平時とは全く違った対応が求められていた。

あまりにも多くの出来事があり、
今振り返っても、信じられないことばかりだ。

この節目の日を迎えるに当たって、
多くの尊い命が失われたことを改めて思い起こし、
心より哀悼の意を表する。

また、今なお避難生活を強いられている皆さま、
仮設住宅で暮らしておられる皆さまをはじめ、
すべての被災された皆さまに、
心よりのお見舞いを申し上げる。

1)日本と原発 その2
映画『日本と原発』(河合弘之監督)の内容から。

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浪江町請戸地区は、
原発から10キロ圏内のため、避難指示区域になった。

うめき声、クラクションの音が聞こえ、
生きている人がいるのは確実だ。

だが放射線のために津波被害者の捜索ができない。

(こんなシーンの最後に、河合弘之監督が次のように語る。)

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肉体的、精神的、経済的、
全人格的被害を国民に与えといて、
東京電力は、これをどうやって償うんだ?
思いました。それはやっぱり、
それなりの罪を受けていただくしかない。
それでも、償うことは出来ないけども、
こんな事にしてしまった東京電力の役員を
このまま放置することは、
本当に正義に反するという風に思いました。
私たちは、この正義を貫くことから、
日本中の原発を無くしてゆくまでの闘いを
今日も明日も、
ずーっと続けなければいけません。

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河合監督の熱い思いが語られて、
映画がスタートする。

原発事故は、
被害者の捜索もできない状況を作り出すと同時に、
原子炉に近づけなければ事故の原因究明もできないのだ。

映画『日本と原発』は、多くのことを教えてくれる。

2)メルケル首相
ドイツのメルケル首相が、
2日間の訪日を終えて、
昨日午後、羽田からドイツに帰国した。

日本とドイツは、敗戦国。

小国であるが技術などを基本とした、
経済規模の大きな国。

地理的位置は違うが共通点の多い国だと言われる。

しかし、決定的に違っていることが、少なくとも二つある。


原子力をはじめエネルギー問題への対応


戦後対応

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今回の来日でも、
このことが明らかになった。

安倍総理とメルケル首相の共同記者会見、
さらにはメルケル首相の
国内での講演・発言をみればそれは一目瞭然だ。

この二日間、この違い目の前にして、
総理には日本は何をすべきなのかを、
改めて考えて頂きたいと思うが、
この点については、総理は興味が無さそうな雰囲気だ。

日本の進むべき道は何か、
ドイツの歩みから学ぶべきことは多い。

今日午後、国立劇場で、政府が主催する
東日本大震災追悼式に出席予定だ。

昨日から、都内は急速に温度が下がったが、
今朝も2度と寒い状態が続く。

今日も、しっかりと前進します。
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       2015・3・11
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