徒然日記

3月19日 その2815 『逢坂誠二の徒然日記』(4459)




都内は今日も気温が高い。

夜明け前だが、既に10度程度になっている。

湿度も高く、今にも雨が落ちてきそうな雰囲気だ。

日中の最高気温は19度程度と予想され、
昨日同様、コートは不必要に思われる。

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昨日の日記が届かない
と心配された方も多いと思う。

まぐまぐのサーバーがメンテナンスのため
半日あまり停止していた。

そのため配信が昼過ぎとなってしまったのだ。

まぐまぐに限らず、サーバーの停止は、
色々な部分に影響を与えている。

1)公文書館
昨日、
「世界に誇る国民本位の新たな国立公文書館の
建設を実現する議員連盟」の総会が開催された。

超党派の議連だ。

公文書管理や公文書館、さらに情報公開などは、
私のライフワークともいえる分野だ。

一昨年、昨年と、アメリカ、フランス、
ポルトガルの公文書館を見てきたが、
日本の公文書館と雲泥の差であることは言うまでもない。

昨日の議連では、総理、衆参議長に対し、
公文書館建設の要望を提出することなどが、確認された。

私も公文書館の建設が必要であること、
さらに公文書管理法の普段の見直しについては、
意見を言わせて頂いた。

2)本当に良いのか
「日米防衛協力のためのガイドライン」が、
大幅に変わることが予想されている。

国内での議論もまだだというのに、
それに先んじてアメリカとの議論が先行している。

国民不在の議論を行うことが、
本当に良いことなのか、
安倍内閣の暴走は目に余る。

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今回予想される内容が決まれば、
アメリカ軍への後方支援が大幅に拡大されることになる。


アメリカ軍への弾薬提供・


離陸直前の米戦闘機への給油


日本周辺に限定していた地理的な制約を排除

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つまり自衛隊が世界中で、
アメリカ軍に協力できる枠組みに作り替える内容だ。

防衛省の地下にある中央指揮所に
米軍幹部が常駐する方向でも調整中だという。

また集団的自衛権行使も、
ガイドラインに盛り込まれる見込みだ。

安倍総理の暴走で、
日本の軍事的存在感が、際限なく高まって行く。

憲法9条の形骸化が進む。

法律は憲法の枠組みに守られいるが、
憲法は最高法規であるがゆえに後ろ盾がない。

そのためそれを守るべき権力者が、
誤った運用をすれば憲法は思いがけず弱い存在なのだ。

この憲法を守るのは一票の力でしかない。

3)日本と原発 その9
映画『日本と原発』(河合弘之監督)から。

今日は、元経済産業省の古賀茂明氏の
原子力ムラや経産省と電力会社癒着
についての発言を引用する。

==以下、引用開始==


電力会社っていうのは、
経済界全体を支配できる会社なんですね


総括原価方式っていうのと
地域独占っていうのに守られて絶対に儲かるんですね。
発電所を作ったとか投資した金額、
これに(3%とか)一定割合かけて利益分出すので


原発を、あのー発電所作るんだったら、
高いほうがいいんですよ


みんなね、もう電力会社に足を向けて寝られない。
電力会社を敵に回すということは、
それぞれの地域の経済界全体を
敵に回すということを意味します。
なので、政治家は基本的に
電力会社を敵に回すってことは出来ないんです

(電力会社に対し、経産省とかエネ庁は、
都合の良い指導や監督をすることに対する見返りに関し)


一番大きなのは天下りですよ。
それは電力会社へ直接の天下りもありますし。
それから、メーカーとかですね。
人的なパイプが非常に強いわけですよ、
電力会社と経産省の職員っていうのはですね。
だって、もう若い時からそうやって
ジャブジャブにですね、接待漬けになって


例えば年中みんなでゴルフに行ったりとかですね。
それからあの、なんとかダムの視察と称してですね、
まぁ、視察はするんですけど、主たる目的は、
その夜にですね宴会やって温泉入って。
まぁ宴会は芸者さんが入ってみたいな。
規制対象と言うよりはむしろお友達


仲良く、一緒に遊んだお友達ですよ。
若い時から、幼なじみの仲良しという…


次官、官房長、秘書課長とか人事課長という、
このラインっていうのの仕事のかなりの部分は天下りなんですよ


天下りさせて終わりじゃないですよ。
天下りしてどこかの団体にいるじゃないですか。
次から次に上がってくるわけですから。
そうすると、ところ天式に、こう動かさなきゃなんないんですよ


”あたなは、また他の団体に行ってください”、
これ『わたり』って言いますよね。
70ぐらいになると、もうそこが本当の肩たたきで。
「先輩ね、申し訳ないけどもう後が詰まってきましたんで、
もうこれで天下り終わりですよ」という引導を渡すという。
これが次官や官房長からすると嫌で難しい仕事


次官から見れば自分よりも
10歳か15歳ぐらい上の人達まで含めた人事なんです。
これ全部繋がってるんです」


このコストたるやすごいもんで。
それが結局電力会社とか利益団体の負担になって、
それは結局国民から…


電力っていうのはある意味、
日本の政治や経済の問題が全て凝縮して、
現れている世界だなと思ったんで…


あの事故があってですよ、
それでもし原発の問題を根本から変えられないとしたら、
恐らく日本の社会というのは
もう永遠に変えられないんじゃないかなっていう…


とにかく原発はもちろん止めなきゃいけないし、
システム全体を変えなきゃいけない

==以上、引用終了==

古賀さんの指摘には頷く部分が多い。

しかし一昨日のエネ庁からの説明を聞いても、
日本社会を変える気概は感じられない。

3.11から何も学んでいないのだ。

目先の利益に目を奪われて、
日本の大きな針路が見えていない。

今日は木曜日。

早朝から原発ゼロの会が開催される。

そのためいつもよりも、さらに1時間早く活動開始だ。

今日も、しっかりと前進します。
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       2015・3・19
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 古賀氏の話でも昨年読んだ原発ゼロでも国が決めたことはなにがなんでもやるということなのでしょう。地元も原発マネーがじゃぶじゃぶはいってきたら麻薬みたいなもので事故が起こらなければたぶん楽しい日々が続くのだろうと思いますし。原発のある近隣で歌謡ショーがあるといつも紅白級の歌手がくるのを以前から不思議に思っていたら、あの事故の際そういうお金があることを知りそういうことかと納得しました。昨年あたりからまた歌謡ショーも復活してますね。

  2. 徒然日記で東日本大震災追悼式の模様を拝見しました。

    逢坂さんがアベ総理に違和感を覚えた部分に共感します。

    静かな会場で「カツカツ靴音を響かせて」独りパキパキと動き回る様子に「今の状況」が映し出されていました。

    そのことを指摘した逢坂さんの感性に、「国会に行ってもらってよかった」とつくづく思いました。

    お忙しい中、このメールへの返事など不要です。
    お元気でご活躍ください。

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