徒然日記

6月8日 その2896 『逢坂誠二の徒然日記』(4540)



今日の午前中、都内で用務があり、
昨夜のうちに上京した。

そのため今週も
函館市内での定例の朝街宣ができず、
なんとも残念だ。

一方、昨日昼、市民会館前で街宣を行っている。

反応がすこぶる良い。

「逢坂さん頑張って」と、
多くの皆さんから激励を受けた。

先週の衆院憲法審査会で憲法学者三人が、
今回の安保法制は違憲と
表明した事が大きいのかもしれない。

また一昨日、北海道新聞に
安保法制に関する私の考えが掲載されたことも
影響しているようだ。

1)安保法案を葬る
昨年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定以来、
一貫して、閣議決定内容は違憲であり、
立憲主義に反すると指摘してきた。

しかし、その問題の深刻さがなかなか伝わらず、
危機的に感じてきたが、ここに来てやっと、
その危機感が多少共有される雰囲気に
変化しつつあることに、若干安堵している。

もちろん油断できる状況ではないのは事実だ。

与党がいつ強行採決を仕掛けてくるかわからないし、
そうなってしまったら、数の力には太刀打ちできない。

そうなる前に、もっともっと多くの国民の皆様に
声を上げていただき、
国民の力でこの法案を葬りさらなければならない。

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日本を取り巻く外的状況は、
今も従前からも確かに変化している。

それにどう対処すべきかは、
十分に検討しなければならない。

だからといって憲法の規定を無視し、
立憲主義に歯向かうことは、
絶対に行ってはならない。

そんなことをすれば、
日本の法治国家としての
基本的な機能をぶち壊すことになる。

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今回の安保法制の問題は大きく二つだ。

集団的自衛権行使をはじめとして、
日本の軍事的な存在感を高めることが、
真に国際社会と日本の平和に
寄与することになるのかという、
日本の国家のあり方に関する問題。
(安保政策上の問題)

もう一つは
仮に集団的自衛権の行使が必要だったとしても、
憲法に反することを憲法改正もしないで
政府と国会が行うという立憲主義上の問題だ。

ネットなどでは、
この二つを混同した書き込みなども散見されるが、
性質の違う二つの問題が含まれていることを
認識したうえで、落ち着いた議論をしなければならない。

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明確に確認しなければならないのは、
憲法に反すると指摘されていることを
法律で定めるわけにはいかないことだ。

そのため、この法案をまず撤回したうえで
次の議論に入る必要があることだ。

そのうえでこの間、
安倍政権が進めてきた政策の検証を行いつつ、
日本の平和に関する将来像を描く必要がある。

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日本版国家安全保障会議

特定秘密保護法

武器輸出の解禁

文官統制の廃止

そして集団的自衛権の行使容認など
自衛隊の活動範囲の拡大

安倍政権が進めるこうした
個別議論の是非を改めて検証しなければならない。

それとともに、
これら政策をつなぎ合わせた場合に
日本がどんな国家になるのか
幅広の議論をする必要がある。

さらに、
これら直接的に平和に関わる課題だけではなく、
安倍政権の教育への対応、個人情報のあり方、
捜査に対する姿勢なども含めた、
安倍政権の目指す日本のあり方を
厳しく確認しなけらばならない。

個々の政策の検証だけでは十分ではない。

安倍政権が進める数々の個々の政策をつなぎ合わせた結果、
どんな日本になるのかを常に確認する必要がある。

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個々の政策レベルでは小さな問題であったとしても、
それらをつなぎ合わせると、
国民が予想する以上に抜き差しならない
大問題に増幅される可能性がある。

個々の政策の相乗効果によって、
ひとたび問題が増幅された社会では、
単に個別政策を手直ししてても、
増幅された大問題を簡単に変更できない可能性がある。

予期しない相乗効果による
社会の変化を防ぐためにも、
安倍政権の進める個別政策をつなぎ合わせた結果
出現するであろう社会への監視の目を
厳しく持つ必要がある。

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とにもかくにも、まず立憲主義に反する
安倍政権の安保法案を撤回させる必要がある。

その上で冷静な議論をする。

これが私たちが今行うべきことだ。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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      2015・6・8
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