徒然日記

20年3月1日 その4573『逢坂誠二の徒然日記』(6270)

弥生、3月です。

昨日18時から安倍総理の記者会見が行われました。

週末に行われる異例の記者会見です。

これに対し、立憲民主党の政調会長として、
以下のコメントを発表しました。

==コメント==
本日の記者会見で、安倍総理から、
現時点での新型コロナウイルスへの
政府の対応が説明されたが、期待に比して、
施策の内容や国民へのメッセージに新味はなく、大変残念だ。

新型コロナウイルス感染は
既に誰から感染するかもわからない状態であり、
全国各地に不安が広がり、
経済をはじめあらゆる分野に
深刻な影響が及んでいる。

ところが、経済支援や休業補償はなお限定的であり、
コロナウイルスによる被害と同程度に、
経済的被害の拡大が強く懸念される。

加えて、政府の施策により、
現場では様々な混乱が生じている。

たとえば、一昨日、総理が突如として
全国の小中高校及び特別支援学校の
臨時休業を要請すると発表したが、
ネットによる授業の提供などの
代替措置も提供されず、
学校、家庭、企業など、
各現場は大きく混乱している。

このような混乱が続いているにも関わらず、
本日の記者会見では、
これまでに講じてきた措置を繰り返すばかりで、
正規・非正規を問わない新たな助成金制度についても
その具体的内容は不明である。

また、新たな立法措置や
野党への協力要請などにも触れたが、
これも内容が全く不明である。

対策の具体的な経費については、
約2700億円程度の予備費を活用するとするが、
2020年度予算案の審議にあたっては、
立憲民主党など野党が提案した、
コロナ対策費を大幅に増額した組み替え案に
与党は反対しており、本当に混乱する経済への対策として、
このような額で十分であると考えているのか、
疑問を抱かざるを得ない。

経済的影響を最小限に食い止めるためにも、
大規模な財政措置を至急講ずることを求める。

新型コロナウイルスから、
国民の命や暮らしを守ること、
日本の経済を守ること、
そのためにあらゆる政策を、
与党・野党・政府、
それぞれの立場を越えて講ずる必要があり、
立憲民主党は最大限協力をしていくことに変わりはない。

引き続き、新型コロナウイルスを
早期に封じ込め、収束させるため、
具体的な施策を早期に、
そして着実に進めることを強く求める。

==以上、コメント終了==

安倍総理の新型コロナウイルス対策は
専門家会合の開催が2月16日と遅すぎたり、
クルーズ船内の感染対策や
下船者への対応が二転三転したり、
PCR検査態勢が整わないなど、
政府の対応は後手後手に回り、
感染の広がりを招いています。

27日の学校の一斉休業要請には驚きました。

与党からも唐突感があるとの声があります。

ところが28日になると、

「基本的な考え方として示した。
 各学校、地域で柔軟にご判断いただきたい」

と自治体や現場に丸投げするかの印象を与え、方針がぶれます。

これによってまた多くの皆さんに混乱と不安が広がります。

総理は、学校の一斉休業発表時に、
判断の根拠や、効果、懸念への対応策を示しつつ、
国民に向けて丁寧な説明を行うべきだったのです。

学校現場や関係者の不安を煽り、
混乱を招いてからの昨夜の記者会見は、
学校の一斉休業という前代未聞の対策に対する
準備不足を露呈するのもので、
私には極めて無責任に見えます。

休業によるさまざまな影響に対し
総理の責任で対応するといっていますが、
対策に具体性がなく口約束に終わる懸念が払拭できません。

昨日の会見で、
私はもっと具体策を示し、
総理が起死回生をはかるもの
と予想しておりました。

ところが具体策は示されず、
多くはこれまでの繰り返しでした。

逆に国民の不安を増幅させる結果と
受け止めざるを得ません。

総理、政府の対応は問題だらけですが、
今次の事態の深刻さを受け止め、
国民の命を守ることを最大の使命と認識して、
国権の最高機関である国会における真摯な議論を通して、

政府行政の取り組みを最大限に強化しなければなりません。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2020.3.1===

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 2700億円の予備費でたりると思っているというのが間違いで、それだけ大変さがわかっていないと思います。お金を払うって言って足りなかったらどうするんでしょう。どういう人にいくら払うか、その人たちがどのくらいいるのか、それを簡単にでも計算したりしているのでしょうか?どういう人に影響を与えているのかさえ、わかっていなくて、影響あっても1円ももらえない人も出てくると思います。
    今頃でなく、もっと早く、2月のはじめとかだと卒業式とかできたかもしれないから、対応が遅すぎですね。
    1人感染者が出た時に感染者が増えたらどうするか、早めに検討しておくべきだったのに、桜の事ばっかり考えていたからこんなことになったんだと思います。
    総理の会食はまだ続いているのでしょうか?前に新聞に焼肉、イタリアン、中華、お寿司とかご馳走ばかり食べていると書いてありました。総理のご馳走って私たちの税金だと思うと腹が立ちます。おにぎりでも食べながら1日中、対策を考えたらいいのに、具体策を考えないで何をされているんでしょう・・・。

  2. 震災の時逢坂さんはじめ政府の方々は確か3日間(4日でしたか、違ったらすみません。)寝ずに仕事されたとお聞きしました。安倍さん、お食事はするとして外食に出かけるとは危機感ないなあと思いました。

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