徒然日記

22年11月14日 その5560『逢坂誠二の徒然日記』(7257)

日の出まで1時間半ほどあります。都内の気温は12度。天頂に月、南西の空には火星が見えます。日中は晴れ、19度程度の見込みです。

1)国葬関連文書を不開示、廃棄??
安倍元総理の国葬に関し、内閣法制局と内閣府との協議が7月12日から14日にかけて行われています。
この協議記録を、ニュースサイトTansaが情報公開請求したところ不開示決定!!

官邸側の担当である内閣総務官室の文書の不開示理由は以下です。 「本件対象文書については、作成又は取得しておらず、若しくは廃棄しており、保有していない」
国葬を担当した内閣府大臣官房の理由は以下です。「開示請求に係る行政文書を作成、取得しておらず、保有していない」

「作成していない」か「廃棄した」という事実を知り、愕然としています。 日本の行政は、なぜもここまで劣化、腐ったのか、信じられない気分です。公文書管理法が完全に空文化、無視されています。

今回の国葬実施決定は、国論を二分したばかりか、今も多くの国民が納得しておりません。このことが岸田内閣の支持率を下げる要因にもなっています。
経過をキチンと記録して、どのような議論を行なって実施を決めたのかを検証できるようにしておくことは公文書管理法の求めです。その公文書が存在しない、あるいは廃棄したとは、民主主義の破壊行為です。
先日、出演したある番組で、私が安倍内閣の公文書管理や国会答弁の杜撰さを指摘すると 安倍元総理を支持する方が以下のような意味の発言をしました。「不適切な公文書管理などは良くないが、それでも国政選挙は勝ち続けている。国民は容認している」
法に反する行為を行なっても、選挙で勝てば良いとの論法ですが、有権者、国民は完全に見くびられています。どんなに悪いことをしても、有権者は今の政権に厳しい一票を投じないと高をくくっているのです。

この国葬に関し、政府は一連の対応を検証するための有識者ヒアリングを開始しています。ヒアリングの対象者は、憲法、行政法、外交など各分野の有識者20〜30人です。ところが12日の東京新聞の報道によれば、このヒアリングも非公開のうえ、ヒアリング対象者もヒアリング時期も何もかにも非公開なのです。(全部検証が終わってから、対象者を公開する方針のようですが、密室で決めるということです。)

内閣法制局との協議記録もなし、有識者ヒアリングも非公開、こんな状態で公正公平な検証ができるとは思われません。安倍元総理が残した負の遺産によって日本の民主主義の劣化がどんどん進みます。たとえ一瞬でも良いから、政権交代をして、森友、加計、桜、さらに今回の国葬、これらにまつわる公文書や記録を開示し、健全な民主主義を取り戻さなければなりません。

2)選択的夫婦別姓(源頼朝と北条政子)
立憲民主党は、個人の尊厳と両性の本質的平等を実現するため、選択的夫婦別姓の導入をめざしています。この件に関し、2021年6月23日に最高裁判所大法廷で判断が出されました。判決のポイントは以下の2点です。
*夫婦の名字を同じにしないと結婚を認めないとする現在の制度は違憲ではない
*夫婦の姓の問題は、国会で論じられ判断されるべき

しかし、政府与党は、選択的夫婦別姓についての議論を先送りし続けています。選択的夫婦別姓に反対の立場を明確する議員を男女共同参画担当大臣とするなど、これまで重ねられた議論を後戻りさせるような動きすらあります。
立憲民主党は今年6月にも、選択的夫婦別姓を導入する民法改正案を国会に提出をしています。

今、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送中です。
「源頼朝」の配偶者は「北條政子」ですが、2人は別姓です。ドラマを観てあまり違和感を覚えることはないものと思います。
日本で夫婦同姓性となったのは1898(明治31)年です。日本では同姓制はたった 120年余の歴史しかないのです。

政府も自民党もこの問題から逃げ回らずに法案審議に応ずるべきです。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.11.14===
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