徒然日記

23年2月12日 その5650『逢坂誠二の徒然日記』(7347)

コロナ発症から10日目となりました。
解熱鎮痛剤を服用しなくても何とか平熱に戻りました。(普段よりは0.5度程度高いですが。)鼻水と喉の痛みは継続していますが、あとひと息で何とか全快できる見込みです。普通の風邪とは全く違う酷いものでした。ルールに定められた自宅療養期間も終えて、明日 13日から国会復帰の予定です。

1)新しい日銀総裁
経済学者の植田和男さんが次の日銀総裁との報道が一昨夕から流れています。本人も否定していないので、14 日には国会に提案される可能性大です。24日の議員運営委員会で議論される方向も見えています。
一昨夜の植田氏の発言は以下です。
「現在の日本銀行の政策は適切であると思います。現状では金融緩和の継続が必要であると考えています」
日銀の政策を肯定し、金融緩和も継続すると言います。どんな方が総裁になっても今の時点ではこう言わざるを得ないでしょう。仮に私が総裁になっても同じような発言をするものと思います。これ以外は言えないのです。日銀の政策を否定し、金融緩和を見直す発言をした途端に、株価、為替、金利の絶妙なバランスが崩れ、どんな状態になるか分からないため現状を肯定しつつ、徐々に徐々に軌道修正をするしかないのが今の日本の現実です。
黒田総裁は、金利の上昇を抑えて景気を下支えするために大量に国債を買い続けました。その結果、債券市場の機能が低下し市場のゆがみが生じています。
大量の国債の買い入れで、日銀が保有する国債の残高は去年9月末の時点で500兆円を超え、短期を除くと、国債の半分以上を日銀が保有する異常な状況です。日銀の買い入れで国の財政規律が緩んでいるのです。
株価指数に連動した ETF(上場投資信託)の日銀の保有時価は去年9月末の時点で約50兆円(簿価は約37兆円)。これは東証株価全体の7%程度との指摘もあります。つまり日銀が実態として筆頭株主になっている日本企業も多く、日銀が市場をゆがめているのです。

2)異常な日本
前述も含め今の日本が異常な状態であることは、もう多くの皆さんが理解していることと思います。
今議論中の来年度当初予算総額は114兆円です。税収は69 兆円で、不足分を国債35兆円で賄います。一方、国債の元利償還予算は25兆円です。新規に35兆円の借金して、25兆円を借金返済に充てる異常事態です。
昨年末の政府の借金総額は 1256兆9992億円で、GDPの倍以上に達し先進国中最悪の状態です。
こんな借金まみれならば、本来、金利が上昇して市場からの警告があるのが普通です。しかし日銀が国債を買って金利を押さえこんでいます。 500兆円をこえる国債を日銀が手放せば金利が上がる恐れがあります。そんなことは簡単にはできません。(先日書いた通り、この額の国債を手放すためには100年かかるかもしれません。)
日銀は、株価を支えるためでしょうか、東証株も大量に買っています。もちろんこれを手放すと株の暴落も懸念されます。そうなれば、日銀保有株に含み損が発生する恐れがあります。
国の借金は減らせません。日銀は国債も株も簡単に手放すことはできません。買い続けるしかないと指摘する専門家もおります。まさに異常な状態なのです。これが安倍政権の罪ではなく、何だというのでしょうか。失われた 10年どころか、今後は呪われた世紀になるかもしれません。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.2.12===
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