徒然日記

9月20日 その1872『逢坂誠二の徒然日記』

函館は、多少雲があるが、

青空の広がる朝を迎えた。



相変わらず、気温の高い状態は変わらない。



朝晩の肌寒さが全くない。



これが9月20日と言いたくなる。



予想最高気温は28度。

朝晩は、多少気温が下がって

やっと20度程度になるようだ。







1)閣議決定なし

内閣は19日、

「2030年代に原発ゼロ」をめざす

革新的エネルギー・環境戦略全文の閣議決定をせず、

「革新的エネルギー・環境戦略を踏まえて、

 関係自治体や国際社会などと責任ある議論を行い、

 国民の理解を得つつ、

 柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら

 遂行する戦略を踏まえて、

 不断の検証と見直しを行う」と閣議決定した。



これで「原発ゼロ」が堅持できるのか、

さまざまな懸念が出ている。



もちろんこうした閣議決定のあり方が、

ないわけではない。



しかし「原発ゼロ」を直接ではなく、

間接的に閣議決定したことに、

隔靴掻痒の感を超えた、

もどかしさを強く感ずる。



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昨日、テレビ出演した野田総理は、

「2030年代の原発ゼロ」にブレはないと断言している。



私もそうなのだと思う。



現在、国内には50基の原子炉がある。



2030年代原発ゼロをブレなく目指すためには、

今後20年あまりで、この50基を止めることになる。



原子力発電所を止めるためには、

立地自治体、電力会社に留まらず、

安全保障、使用済み核燃料の処理、

原子力技術の維持、

金融やマーケットに与える影響、

代替燃料の確保など、

社会の広範に及ぶ分野への手立てが必要になる。



つまり現状の50基の原子炉を止め

2030年代に原発ゼロを目指すことは、

相当に困難な道のりなのだ。



この中であっても、総理はブレなく

「2030年代原発ゼロ」を目指すことを断言している。



私はこの総理の決意を支持したい。



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しかし現状の50基でも大変なのに、

大間や島根の新規稼働をすることは、

2030年代原発ゼロへのハードルを

さらに上げることになる。



どう考えても、新規の稼働は不要だろう。



新規の稼働をすることは、

火災現場で水で消火作業をしている傍らで、

灯油を振り撒くような愚行なのだと思う。



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総理は、閣議決定についての

様々な懸念を払拭するためにも、

大間、島根など、

新規の稼働はあり得ないことを認識すべきだ。



新規の稼働があり得ないのに、

その工事を継続することも当然あり得ない。







2)雑誌『世界』

雑誌『世界』(岩波書店)の10月号に掲載されている、

「片山善博の『日本を診る』」を読んで驚いた。



今回のタイトルは、

「『政治主導』はなぜ挫折したか」だ。



民主党内閣の課題を幾つか指摘している中で、

驚くべき記述があった。



==以下、引用==



一計を案じて総務大臣政務官のうちの一人に

地域主権戦略室長を兼務してもらっていた。



この室長ポストは地域主権改革を進める組織における事務方の総括で、

従来のしきたりだと官僚が就くのが順当だが、

それだとそもそも官僚の権限を

縮小させることになる地域主権改革は先行しないおそれが強いので、

敢えて政治家を充てたのである。



地方自治に明るく、

組織を束ねる経験も積んだ有能な国会議員のおかげで、

国庫補助金一括交付金化などの難題を

政治主導で大きく進めることができた事実はもっと認識されていい。



==以上、引用終了==



何とこれは、まさに私のことだ。



21年9月の政権交代以後、

昨年23年の9月まで、政府の中で、

総理補佐官、総務大臣政務官などの職に就きつつ、

上記の役割りを担なわせて頂いた。



その私の役割りを、

片山さんがこのように評価していたとは、

本当に嬉しいことだ。



もちろんこうした仕事ができたのは、

私を支える多くの官僚の皆さんの

頑張りがあったからなのは言うまでもない。



多くの皆さんに、心から感謝したい。







今日も地元活動に専念だ。



さあ今日も、しっかりと前進します。

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   2012・9・20 Seiji Ohsaka


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