徒然日記

9月6日 その1230『逢坂誠二の徒然日記』



今朝は、函館からの発信です。夜明け前ですが、気温
は既に23度。日中の予想最高は29度と報じられています。

東京の予想最高も33度で、9月に入ったというのに厳しい残暑が続きます。

1)女子ソフトボール
この週末、函館市で、全日本ソフトボール協会の女子一部リーグの公式試合が行
われています。

http://www.softball.or.jp/index.html

今回来函したチームの中での注目は、「戸田総合病院」です。

http://www.tmg.or.jp/honbu/softball/index.php

戸田総合病院(TMG)は、関東を中心と
する一都四県で総合病院などを展開する医療グループです。このTMGの創始者 中
村隆俊名誉会長が、瀬棚生まれ、さらに函館東高校のOBなのです。

地元函館には、中村名誉会長の知り合いも多く、さらにTMGの関係者も少なくあ
りません。この週末の女子リーグの公式試合は、地元への凱旋試合の雰囲気があ
ります。ところが今年のTMGチームの前半戦は、なんと2勝9敗と大きく負け越
しています。

今回は、この絶不調の中での後半線の開始でしたが、結果は2連勝。4日は、6
点差からの大逆転勝利、5日は1対ゼロと完封勝利で、後半戦残り9試合に大き
な期待を持たせるスタートとなりました。

昨夜、TMGチームの激励会が、函館市内のホテルで開催され、私も出席させて頂
きました。中村名誉会長も来函され、2連勝を受けて激励会は大いに盛り上がり
ました。

TMGチームは、今週末は埼玉県本庄市で二試合が行われます。

今後も大注目なのです。

2)代表選挙
14日が投票日の代表選挙が佳境に入っています。412人の国会議員票、地方
議員票、そして党員・サポータ票を巡って、両陣営が激しいつばぜり合いしてい
ます。

今回の代表選挙は、民主党として任期2年の満了に伴う定例のものです。菅代表
は、就任してまだ3カ月ですが、去る6月4日の鳩山前代表の辞任に伴ない後任
者は残任期間を務めるのがルールのため、今回、任期切れのとなるのです。

菅代表が、総理として適格かどうかというより、単純に形式上の任期が来たため
の代表選挙ですが、それが就任直後の総理の座を争う選挙になるというのは、国
民には理解し難い側面があります。しかし、ルールはルールですから、我と思わ
ん方が出馬して闘うことはおかしなことではありません。

また選挙は、どんな状態の中であっても厳しく激しくなるのが通例です。今回の
代表選挙もその例に漏れず、厳しく激しい戦いになっています。

そんな中、この週末、地元函館で、急ではありましたが、地方議員の皆さんにお
集まり頂き、意見交換をさせて頂くと同時に、代表選挙に向けての私の考えも伝
えさせて頂きました。

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私は、今回の代表選挙では、菅直人さんを支持する。地方議員、党員・サポータ
の皆さんにも、その旨をお知らせし、菅さん支持をお願いしたい。もちろん投票
を強制できるものではないが、それが私の意向である。

私からは、こんな話をさせて頂きました。

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参集議員からは、この時期にこんな選挙をやっていることは国民に理解されな
い、就任直後の総理をコロコロ変えるのはおかしい等の意見が出されました。つ
まり政策以前に、3月前に正統な手続きで選出された総理の首を挿げ替える選挙
が、この時期にあることへの疑問です。これは多くの方が感じていることだと思
います。

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私自身は、小沢前幹事長、菅総理、両者の持ち味の違う力を、それぞれ評価して
います。だからこうした時期ではない場合の代表選挙なら、どちらを支持すべき
か、相当に悩んだことと思います。

しかし3か月前に総理が交代した今は、総理を変えるその時期ではありません。
前述した通り、党のルールとして単に機械的に代表選挙の時期が到来しただけで
あり、この時期に総理のそのものを座を争う正統性が必ずしもないのです。しか
し、ここであえて大きな闘いをしつらえることは、多くの皆さんから、国民不在
の政局と受け取られても仕方がありません。我々民主党関係者はそうした状況の
中で今回の代表選挙を行っていることを認識すべきです。マスコミ報道は、当初
そうした状況を冷静に認識する雰囲気がありましたが、選挙戦が進むと、案の
定、闘いの構図だけを煽る風潮が強くなっています。

今回の民主党の代表選挙は、そもそも総理を変える正統性の薄いものと私には感
じられます。にも関わらず、その冷静さを失い、単に目の前の闘いだけに心を奪
われることしてしていると、日本の国の将来を大きく誤らせるおそれがありま
す。

もちろん小沢前幹事長の政見にも、魅力的なところがあるのは事実です。小沢前
幹事長の発言が、かつてないほどの歯切れ良く聞こえます。しかし今、そうした
闘いの構図を設定すべき時期なのかどうかについて、多くの国民の間に、そもそ
もの戸惑いがあるのです。しかし、ここ数日のマスコミ報道には、国民の真っ当
なその戸惑いを忘れさせ、単に闘いとしての興味だけをそそる危うさがありま
す。もちろんこうした状況を煽っているのは、マスコミだけの責任ではありませ
ん。我々も含む国民そのものに、ものの本質を忘れがちで、目先のことに関心が
移ろいやすい体質があるのは事実です。そんな意味で、私は、今一度、国民全体
が冷静になるべきだと考えています。

菅総理を評価するには、まだどう考えても早すぎます。菅内閣を本格稼働させる
前に選挙戦に突入し、その可否を判断するのは、いかにも短絡的なことだと思わ
ざるを得ません。

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私は、ひも付き補助金を廃止して一括交付金化することに、昨年の秋以降全力を
上げてきました。この政策の実現が、国との地方の関係を劇的に変え、日本の民
主主義を進化させる突破口になると確信しているからです。一括交付金は、菅、
小沢両氏ともに主張されています。しかし、自治体の自己裁量権の及ばない社会
保障や義務教育費まで含めて一括化するという、小沢前幹事長の主張では、自民
党政権下での「三位一体改革」以上の悪夢を国民にもたらしかねません。小沢前
幹事長の政策全般に、なるほどと思わせるものが少なくありません。しかし、こ
の一括交付金に代表されるように、なるほどと思わせる反面、根本的なところで
本質を外している場合がありす。こうした政策面で齟齬が起こることに、危うさ
を感じています。小沢前幹事長なら何かやってくれそうだとの期待が少なくない
のも事実ですが、こうした政策の根本に対する危うさが何に起因するのかをしっ
かりと考える必要があります。

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こんなことを冷静に考えつつ、内閣総理大臣補佐官として私は菅総理を支持する
のが当然だと考えています。

もちろん選挙戦がスタートしていますので、様々な意見があるのは承知していま
すし、今後も極めて急進的な意見が勃発するものと思います。しかし私は、今我
々が置かれている状況を大きな視点で眺めずに、目の前の闘いというものに引き
ずられる形で判断をすべきではないと感じています。真の判断は、もう少し先に
あるのだと感じています。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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   2010・9・6 Seiji
Ohsaka

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. >しかし、自治体の自己裁量権の及ばない社会保障や義務教育費まで含めて一括化するという、小沢前幹事長の主張では、自民党政権下での「三位一体改革」以上の悪夢を国民にもたらしかねません。

    小沢氏は、「財源と権限」を地方に渡す、と言及していたように記憶してますが。

    「しかし、自治体の自己裁量権の及ばない社会保障や義務教育費まで含めて一括化するという、小沢前幹長の主張~」とは、彼の発言の私の認識と全く異なります。

    単純に、自己裁量権よりも権限そのもののほうが責任所在は明確です。

    また、それをもって、「自民党政権下での「三位一体改革」以上の悪夢を~」と繋ぐのは、かなり恣意的な誘導で誤った認識を与えかねません。

    私の勉強・認識不足でしたら、どうかご容赦ください。

    また、
    >菅総理を評価するには、まだどう考えても早すぎます。

    という見解にも賛同しかねます。

    この間、たったこの3ヶ月間で、こうも大きな致命的な失策を重ねています。
    ご承知のように、わずか一月で過去類のない記録的な支持率続落で、その原因は不用意極まりない墓穴によるものです。
    そのおかげで、この先6~9年回復不能な損害を与えました(もちろん、敗北要因が菅氏および執行部が全ての要因とは思いません。が、わざわざ「ふち壊した」のは紛れもない事実であり、指揮官としては極めて致命的で決定的な失策です。

    この急激な円高推移にも関わらず肝心の日銀総裁との調整は、軽井沢避暑休暇ということで15分間の電話会談で済まし、「党」代表選挙の支援を兼ねた1年生議員との懇談かには「総理官邸」という国家の最高指導部公邸にて立法府議員との党内選挙活動に20分以上時間を用いています。
    申し訳ないが、この感覚が、まったく理解できません。

    ほかにも細かい点をあげれば(憲法理解度等けっして軽視できない)本質的な資質に関わる疑義が幾つも出ています。

    私は、小沢氏は今(逢坂さん指摘のよう)けっしてより好ましい時期でもないし、彼に無理強いしてまでの総理職への執着心は存在しないと思います。
    でも、そこで生じるリスクも承知で、今回の決意をさせたのだろうと推察します。
    それだけ、現状に対する危機意識感が大きく勝ったのだと思います。

    申し訳ないが、現状では、どう考えても、早くて年内、遅くても年度内には、菅内閣は行き詰ると容易に想定できますが、(菅氏および取り巻きさんの超楽観的観測はともかく)逢坂さんは、なにかこの難局を乗り切る手立てを描いておられるのでしょうか?

    経済対策のスピード感の無さ。
    谷垣新執行部もあらためて、「第一任務は民主党内閣を解散に追い込むこと」と明言してます。
    公明党ほか野党各党も、「菅政権は国民からレッドカードを出された」(=現状連立等協力は無い)とこれまた断言されてます。
    この包囲網の中、政策ごとのパーシャル連合など、ほとんど夢物語の世界です。

    どれもこれも、ノンキ、です。

    「3ヶ月で変えていいのか」などの理由で、この致命的な失策続出の権力を続投させるというのは、党にとっても、国にとっても、国民にとっても、自殺行為に等しい不幸を招きます。
    自ら撒いた種で党を危機状態に陥らさせ、自らの不用意な言動で、無意味な党内紛争を招きました。
    当初より、融和意思を表明していた小沢氏陣営をわざわざ逆撫でする行為で、まさにこの時期に不必要な党内の二分騒動を引き起こしています。
    そこに有能な人材に対し、身の回りの基盤保守のためのみで、不必要に除外して無駄に党益、それが曳いては国益の損失を招き入れてます。

    民主党独自の基本政策は、数が足りない今、国家戦略局上げはじめ政治主導法案も何も、環境整備・仕組み造りから、何一つ実現しません。
    放っておいても自滅する未熟な政権のため、あの自民党が善意の協力得点贈呈などするわけがありません。

    できることは、菅さん自慢の野党案の丸呑み(=民主案放棄)のみでの、話し合い≒実質、追い込まれ解散です。

    そのときも実権職に小沢氏を就けてないとしたら、選挙などまともな対策さえ立てられないでしょう(あわてて小沢氏に依頼しても、遅過ぎで、お手上げです)。

    それで、もし、時好政権が復活したら、最後です。
    これは、政権から降りて悔しいとか悲しいとかの程度の低い問題ではありません。
    この政権が早期に潰れるということは、国民が民主主義に切望を抱くということです。
    「政権交代など全く無意味・不要だ!」と取り返しの付かない絶望感で蔓延して、二度とこの国には民主主義は定着しなくなるかもしれません。

    その次に、国民が取る道は、暴力による実力行動に向かいます。

    わからない・・・・

    私が、ネガティブに考えすぎでしょうか?

    この100年に一度の激動期に、明らかに能力不足の最高指揮官と認識しながら、体裁が悪いという理由で、その最高任に就かせ続けるわけですか?

    私は、結果はどうあれ、国政選挙に惨敗したトップリーダーを再選出作業を経て任命することは至極当然と確信します。
    これは英国や欧州各国では、至って当たり前の常識だとも存じます。
    申し訳ないが、「たった3ヶ月~」云々を前面に出すことは、国民へ確信犯的詭弁だと、とても承服しかねます。

    ダラダラとまとまりない長文を、その失礼な言をどうかお許しください。
    私のような凡人には理解できないので、どうか見解をお教えいただければ幸いです。

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