徒然日記

1月7日 その1267『逢坂誠二の徒然日記』



今朝も都内は気温が下がっています。
しかし、函館はマイナス10度程度まで気温が下がっているようです。

1)函館市年賀会
昨日は、函館市の年賀会に出席しています。

市長の挨拶に引き続き、大勢の関係者の皆さんに、新年の挨拶をしております。

函館に来て4回目のお正月となります。
この間、多くの皆さんにご指導を頂き、今日まで来ることができました。年賀会
でも気さくに挨拶できる知り合いも増え、本当に有り難く思っています。それら
多くのことに感謝しつつ、年賀会に出席させて頂きました。

有り難うございます。

2)農業戸別所得補償
昨年末も押し迫ってから、地元の農業関係者の皆さんにお集まり頂き、農業所得
補償に関する意見交換を行いました。その際に出された意見をもとに、一昨日、
早速、農林水産省の担当者と意見交換をしています。

農業戸別所得補償は、基本的には全国一律の仕組みです。しかし、日本の農業は
多種多様です。農業を主業とされる方が多い北海道でも、道南、特に函館周辺と
十勝の農業は全くその形態が違います。こうした形態の違いがある中、基本的に
は全国一律の制度で補償策を講ずるのは相当な難問です。大ぶりな制度の根幹は
全国共通であったとしても、過去の経過と現状を踏まえた地域の差異をどのよう
に制度に反映させるのかが、農業戸別所得補償の一つの鍵だと思われます。

円滑な制度の運営に向けて、今後も地元農業者の皆さんと国との橋渡し役を果た
したいと思います。

3)スケトウTAC
来シーズンに向けたスケトウTACの議論がスタートしています。

この点について、地元の意向も踏まえつつ、一昨日、水産庁の担当者と協議して
います。

それによると、専門家は、スケトウの資源量が必ずしも回復していないと考えて
いるようです。その一方で、渡島沿岸漁師の前浜には、スケトウの群れが見られ
ます。今後は、専門家と漁師さんの現実との乖離をどう埋めるかが鍵になりま
す。

地元の漁師さんも、資源管理をすることの重要性は痛いほど認識しているはずで
す。しかし、魚の現状だけを見て、漁師さんの生活が崩壊するのは、これまた悲
惨な話です。資源管理と漁師さんの生計を維持が、両立するための方策を見出さ
なければなりません。これは厳しいことですが、何とかしなければならないこと
なのです。今後も、地元の浜の実態を踏まえつつ、関係者と粘り強く協議しま
す。

4)3,249万円
昨今、とかく暗い厳しい話題が続きます。そうなると、こちらの気持ちまで落ち
込んで、希望を失いがちになります。しかし、諦めや絶望からは何も生まれませ
ん。元日にも書いた通り、今年の私の目標の一つは、明るく笑って物事に対処す
ることです。

こんな中、明るいニュースが飛び込んできました。

戸井のマグロが、築地の初セリで、何と3,249万円で落札されたそうです。
一キロ当たり9万円を超える、驚きの価格です。地元のマグロがこんな高い評価
を受けて何とも嬉しい限りです。

それにしても、この高価なマグロを、一体だれが食べるのでしょうか。

もちろん私もマグロが大好きです。でも脂ののったトロや中トロではなく、脂の
ない赤身が最も私が好むマグロです。

5)TPPへの懸念
この30年あまり、防衛、外交、経済などを含む日本国のかたち、あり方に対す
る、大きな議論が無かったことが、今の日本の混迷を招いた一つの大きな要因で
あることは、色々な場面で、私が何度も指摘しているとおりです。

ならば日本は、どんな国であらねばならないのでしょうか。現在、私に、それに
対する決定的な考えがあるわけではありません。しかし、戦後日本が一貫して推
し進めてきた、経済拡大路線だけではないのでは…、という気持ちがあります。

戦後の経済復興から高度経済成長期を経て1985年のプラザ合意まで、日本国
は、終始一貫して経済のパイを大きくすることに奔走してきました。その後も、
さらに経済の拡大を目指す方向に血道を上げてきました。しかし、その努力が報
いられることもなく、20年以上が経過したのです。

経済拡大努力が実らない理由は、バブル経済とその崩壊をなど、日本の政策が必
ずしも適切でなかったことが一つです。加えて、人口増加の停止と人口減少が経
済縮小の大きな理由であることは明白です。さらに生産コストの安い国々の出現
も大きな理由です。

つまり今の時代、経済を拡大するためには、適切な政策に加えて、「人口減を上
回る勢い」をもつ必要があることと、「安いコストを上回る優位点」を見出すこ
とが必要になります。以前と同じ考えで経済を拡大するのは、極めて厳しい状況
になっていることを知るべきなのです。これを理由として経済拡大路線を否定す
るわけではありません。しかし以前と同様な経済拡大には、質の高いものを製造
して販売する以上の特別な工夫が必要なのです。

加えて、「さらなる経済の拡大が私たちに本当の幸せをもたらすのか」、という
点も十分に考えるべきポイントです。

私が生まれた頃に比較して、物質的には確実に豊かになりました。食べ物も豊富
です。日本人の寿命も延びました。移動も便利になりました。一方で、自殺や独
居老人の孤独死が増加しています。子どもへの虐待も社会問題となっています。
さらに数多くの、解決の難しい課題を抱え込んでいるのが今の時代です。経済拡
大を基調とした物質的豊かさの追及と真の幸せな暮らしとは、少し帰着点が違う
のではないかと思うのです。仮に経済拡大基調を今後とも継続するにしても、真
の幸せとは何かを考えることなしに、単なるGDPの維持や拡大だけが目的となっ
てはダメではないでしょうか。

さらに今後の地球のあり方についてです。二酸化炭素排出量の抑制と埋蔵量の枯
渇から、化石燃料の限界が指摘されています。世界的な人口爆発によって、食料
や水の不足が指摘されています。21世紀に入っても、文化や宗教観の違い、あ
るいは歴史的理由によって、さらに経済の格差によって、未だに紛争やその火種
が絶えない現状です。こんな中で、GDPの維持拡大を目的とする政策に安易に与
して良いのか、慎重さが必要なのではないでしょうか。

私は、経済成長を否定しているのではありません。しかし、何を大切にした国づ
くりをするのか、どんな姿をめざした国づくりをするのか、その将来像を国民全
体で十分に共有しないで、未だに経済パイの維持拡大を主眼とする政策に乗り出
すことに、強烈な不安を覚えるのです。

日本の守るべき文化や伝統は何は何か、国民のより良い幸せのために準備すべき
ことは何か、日本の都市や農山漁村はどうあるべきか、日本の家族や個人はどう
あるべきか等々に対して、一定の考えを持たねばなりません。

明日食べるものもない、住むところもない、そんな時代ならば、経済のパイの拡
大が、これらの問題を自動的に解消してくれました。しかし、今我々が抱えてい
る課題は、経済のパイの維持拡大だけでは、自動的に解決されないのです。逆
に、そのことがさらに問題を複雑にする可能性も否定できません。

こんな中で、今以上に、社会を複雑にする可能性の高いTPPへの対応は、1次産
業崩壊の不安を超える、さらに大きな懸念があるのです。アメリカのように、国
を開くことが、ある種の国の出発点であり、レーゾン・デートルとなっている国
には、TPP是非議論の必要が少ないのかもしれません。しかし日本は違います。
確かに日本も戦後、貿易立国として成長し、様々な問題を解決してきたことは事
実です。しかし、この20年余り、その手法に限界が見えてきた今、十分な議論
をせずに、再度、その戦線を拡大することは、よくよく慎重であるべきだと考え
ます。

資本や金融もグローバル化していますが、そのことも念頭におきつつ、しばらく
の間、この問題を熟考してみます。

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昨日の函館移動は、雪のため大幅にスケジュールが狂ってしまいました。朝は
30分遅れて函館到着。午後は2時間30分遅れて羽田到着。そのため午後の公
務はキャンセルせざるを得ませんでした。雪の季節、こうしたことが度々発生す
る危険性があります。

今日も、早朝に帰函し函館市消防の出初式に出席します。その後、都内で公務、
さらに片山大臣らとともに総務省の賀詞交換会に出席し、さらに再度帰函し、地
元の連合や医師会の新年行事に出席する予定です。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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   2011・1・7 Seiji
Ohsaka

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