徒然日記

1月15日 その1274『逢坂誠二の徒然日記』



熱、鼻水、くしゃみなど風邪気味の症状が続き、ここ数日、
政務を休んで、公務だけに専念していました。昨日は、飛行機離陸の直前まで、
総務省で公務にあたり、夜の予定にあわせて帰函しています。

体調は万全ではありませんが、体に鞭を入れつつ、週末の地元予定にあたりま
す。

今朝の函館は、雲の少ない朝を迎えました。最低気温は氷点下10度を下回って
います。日中の最高気温も氷点下3度程度と真冬日の予想です。

1)内閣改造
昨日、菅内閣2度目の改造が行われました。新入閣の閣僚数は多くはありません
が、閣僚以外も含め、幾つか吃驚する人事も行われています。

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私が一番、驚いたのが、藤井裕久さんの官房副長官への起用です。もちろん過去
にも、閣僚経験者がこのポストに就くことがなかったわけではありません。それ
にしてもこの人選は、ハッとするものだったと思います。官邸内への様々な法案
や政策の説明などの雰囲気が大きく変わることが予想されます。これは、これま
で以上に緊張感の増す方向への変化だと思います。

与謝野馨さんの閣僚への起用を驚いた方も少なくないと思います。しかし、昨年
末からの官邸や党の動きを見ていると、ある程度、予測されなかったわけでもあ
りません。ただし今回の起用と今後の政策遂行を、多く人がすんなりと飲み込め
るかどうかは、政府与党内はもとより、国民への今後の丁寧な説明にかかってい
ると思います。

また江田法務大臣も、同じく驚きな人事です。

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今の政権に対して様々な声がありますが、これには二面性があります。

一つは、そもそも現政権の拙劣さに起因する問題です。この点については、大い
に反省をし、早急に最大の対処をしなければなりません。今回の内閣改造は、こ
れらの点を少しでも克服できるものでなければなりません。

二つ目は、現政権であろうが、誰が政権を担おうが、直面することを運命づけら
れている課題があるということです。具体的には、財政難、税収力の低下、教
育、医療、社会保障の劣化、防衛や外交の基本方針の希薄化、一次産業も含む経
済の劣化、食料確保策の不透明さ、人と人との絆や地域力の低下、少子高齢社会
に伴う課題などです。今、政権を担う我々には、簡単には解決のつかないこれら
あまたの課題に取り組むことが義務付けられているのです。だからこそ、この政
権運営は、困難を極めるのが当然であり、我々はそのことを十二分に認識をし
て、政権交代のバトンを受け継いだはずです。相当な困難があることを、今一
度、認識して、我々は歯を食いしばって政権運営に当たられなければならないの
です。困難があっても投げ出すわけには行きません。

こうしたあまたの課題解決には、まったく新たな発想で突き進まねばならない場
面が多々あります。既存の概念、価値基準、制度枠組みを温存しつつ、これらの
課題に対処することはできないのです。そのため既得権に浸る層からは、激しい
批判が出るのは当然です。既得権などの恩恵に浴していない層であっても、変化
には不安が付きまとい、そもそも変化を嫌うのが当然です。ですから、我々の課
題解決の手法は、そもそも喜ばれないものであることを知るべきです。

しかし、ここで重要なことがあります。

我々の取り組みが、そもそも賛辞を得られないことが出発点であったとしても、
その取り組みが、日本の将来にとって、絶対に必要なことであるならば、信念を
曲げることなく、国民の皆さんの納得を得るための、最大の努力をしなければな
らないのです。ちょっと批判があるからといって、信念を曲げるようなことで
は、この難局を乗り越えることはできません。一年半前の政権交代は、こんな大
きな苦しさが伴っていること、その覚悟の交代だったのです。

今回の内閣改造は、改めてこうした強い意志を確認し合う機会にしなければなり
ません。

2)水産関係者
昨夜、函館水産連合協議会の新年交礼会で祝辞を述べ、多くの関係者の皆さんと
挨拶をしています。

水産は、言うまでもなく、函館地域の産業の大きな柱です。しかし、この分野
は、40年前とは大きく様変わりをしていますし、今も様々な変化の途上にあり
ます。それだけに政策の果たす役割は大きく、さらに政治の影響を受けやすい分
野です。逆に言うならば、政治の力をうまく活用することが、水産の浮沈握って
いるともいえます。政治の力をうまく利用し、発揮させるためには、関係者の意
思の一致が不可欠です。昨夜の挨拶でも、このことに多少言及しています。

昨夜は、政権に対する厳しい声も随分と頂きました。真摯に反省すべき部分が多
いのは当然ですが、マスコミによって作られた、悪いイメージが先行し、そこか
ら脱却できていないとの指摘も多く頂きました。一度作られたイメージから抜け
出すためには、相当大きなエネルギーが必要になりますが、とにかく丁寧な説明
と政策で、理解を得るしか道はありません。また従来の枠組みでは今の日本の課
題は解決できないから頑張れとの激励も数多く頂いています。

個別の課題として、TPP、少子対策、子ども手当、大学修学援助、水産インフラ
の整備などについて、意見を頂きました。

貴重な機会を頂き、石尾会長をはじめ、多くの関係者の皆さんに、心から感謝申
し上げます。

3)出先機関改革
昨年末、閣議決定した出先機関改革に関するアクション・プログラムの実行に向
け、事務方と具体的な調整を進めています。

今回の肝は、出先機関改革の協議を各府省任せにしないことです。つまり出先機
関の事務権限移譲などを希望する地域が、担当府省とだけで直接協議するのでは
なく、地域主権戦略会議がその協議の牽引役や行司役を引き受けて進める点が、
これまでと大きく違っています。

これによって、ヤル気のある、意志のある地域のでの出先機関改革は、劇的に進
むはずです。

衆参の分権決議から約20年、政権交代を経て、出先機関改革は、やっと具体に
進むのです。

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今日は、函館市内で会議や自治体関係者、水産関係者との面談などが予定されて
います。さらに夜は、北斗市で私の新春の集いが開催されます。

今日も、しっかりと前進します。
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   2011・1・15 Seiji
Ohsaka

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