徒然日記
12月26日 その2317『逢坂誠二の徒然日記』
夜明け前の函館は気温零度程度、
雪も降っておらず、風もない。
明日以降、
冬型の厳しい天候になるとの見込みだ。
嵐の前の静けさとは少し大げさだが、
静かな早朝に
いろいろなことに思いを巡らせている。
1)地域回り
昨日は、戸井、恵山、椴法華、南茅部などを
高橋道議、道畑市議と一緒に、
年末の挨拶に回っている。
戸井、恵山、椴法華、南茅部の各地域は、
2004年に函館市と合併し、
来年で10年となる。
この間に、地域もずいぶんと変化した。
いずれの地域も水産を基盤とした一次産業、
さらには加工なども多い地域だ。
合併後の第二ラウンドに向かって、
地域づくりの戦略を、
地域の皆さんとさらに一緒に考える必要を感じている。
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今日も年末の地域回りが続くが、
回ることのできない地域も多く何とも残念。
できる限り年内に地域を歩く予定だが、
年末にお邪魔できない地域は、
新年にお邪魔したいと思う。
2)沖縄
昨日、安倍総理と沖縄県の仲井真知事が会談した。
沖縄の基地負担軽減に関する政府方針について、
仲井真知事は、
「驚くべき立派な内容を提示していただいた。
県民を代表し、心から感謝申し上げる」
と高く評価した。
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沖縄の皆さんの意向と私の感覚は違っているのかもしれないが、
「驚くべき立派な内容」との評価に、
私にはいささかの違和感がある。
たしかに政府方針には、
大盤振る舞いの雰囲気が見える。
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・
来年度予算案に概算要求を上回る沖縄振興予算を計上したうえで、
さらに2021年度までの振興予算を毎年3千億円台確保
・
オスプレイ訓練の半分を沖縄県外で実施
・
米軍基地の環境調査に関して日米地位協定を補足する新協定締結に向けた対米交
渉開始
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上記などが政府方針に盛り込まれている。
基地の環境に対する立ち入り調査は、
地位協定を補足するものであって、
現行協定の変更ではない。
現行地位協定の不都合さが、
なんらも解決されるものではないことに注意が必要だ。
オスプレイ訓練の半分を県外で行うことは、
確かに沖縄の基地負担の軽減になる可能性はあるが、
沖縄の皆さんをはじめ国民の皆さんが不安視するオスプレイ訓練を
結果として日本政府が容認したことになる。
来年度の沖縄振興予算を
増額したことは、来年度予算案を提出する内閣の権限だが、
その先、2021年までの予算支出を約束するためには、
予算案に国庫債務負担行為などとして盛り込む必要がある。
それをやらなければ、21年までの空手形になる可能性がある。
それよりも何よりも、
有史以来の予算や税制ということだが、
失礼を顧みず言えば、
基地の問題を金で買った…、
その雰囲気を拭い去ることはできない。
3)予算案
一昨日、閣議決定した政府の来年度予算案を
改めて見直した。
正直、驚くほかはない。
財政危機と社会保障を出発点にした
消費税増税で国民に痛みを強いる。
しかし、財政規律は緩みっぱなしだ。
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消費税率引き上げと法人税などの増収で、
全体の税収見積もり額は、
前年度より7兆円多い50兆円を見込む。
この7兆円のうち、
法人税などの増分はたった2.5兆円にしか過ぎない。
4.5兆円分は、
国民に新たな負担を強いる消費増税分なのだ。
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こんな状況の中で、
あれもこれも予算付けをするのは
節度を欠いているとしか言いようがない。
確かあらゆる分野に予算付けをすれば、
国民からの当面の批判をかわすことが可能かもしれない。
しかしその結果が一千兆円の借金なのだ。
この途方もない借金を積み上げている、
あるいは積み上げてきた、
そのことを忘れた予算編成と言わざるを得ない。
本来の消費税増税の趣旨である
社会保障の維持・充実に努める、
増え続ける国の借金を減らし財政健全化につなげる、
この二つが全く見えない。
消費増税に悪乗りしているとしか感じられない。
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基礎的財政収支の赤字を、
2015年度までに10年度と比べ赤字幅を半減、
20年度に黒字化するとの目標を政府は掲げている。
この目標に向けて、どう進むのか、
改めて政府に問いたださなければならない。
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日本政府の予算決算は極めて不透明だ。
私もそのことに切り込むための様々な取り組みをしてきたが、
その牙城は高く頑強だ。
日本の予算決算の透明性の欠如は、
OECDからも勧告された。
このままの予算では、
日本の将来に真黒な暗雲が立ち込める。
今日も、しっかりと前進します。
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2013・12・26
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