徒然日記

1月21日 その2343『逢坂誠二の徒然日記』





昨日、都内で打合せがあったため、
今朝は東京からの発信だ。

朝5時、外はまだ真っ暗だが、
南西の空に
月齢20日の大きな月が輝いている。

朝の最低気温は零度程度だ。

函館は今日、
久々に真冬日を脱する可能性があるが、
どうなるか。

1)特定秘密保護法
今日の毎日新聞に、
特定秘密保護法に関する私の意見が載っている。

機会のある方は、是非、お読みいただきたい。

== 以下、概要 ==

情報は民主主義の原動力だ。

情報が届かなければ主権者である国民は、
政治に対して適切な判断ができない。

秘密保護法の審議を見ていて、
政府にそのことを理解している人はいなかった。

まず「公的な情報とは何か」
という原点に戻って大局的な議論をすべきだ。

公文書管理法が作られる際、
「公文書」の定義が
あいまいなまま法律が成立した。

この問題を放置したまま議論をしてもだめだ。

何が公文書で何が私的文書か。

電子媒体や画像も含め明確ではない。

情報が永久に
「秘密の箱」に詰め込まれないうちに取り組むべきだ。

== 以上、概要終了 ==

公的な情報とは何か、
公的な諸活動をどう記録しどう保管するか。

この議論を徹底的かつ
日常的に議論しなければならない。

日本ではこの議論が圧倒的に少ない。

この議論をしなければ、
守るべき秘密の範囲が膨大になり、
民主主義の原動力たる情報が
適切に流通しなくなる。

この十分な議論があって初めて、
公文書管理法や情報公開法の意義が増してくるのだ。

逆に特定秘密保護法が強行的に成立させられて、
その後に、公文書管理法や情報公開法を
急ごしらえで改正すれば
何とかなるとの議論に持ち込まれた段階で、
民主主義の原点を踏み外しており敗北だ。

先に議論すべきことは、
公的な情報は何かということであり、
そこを脇に置いたままの議論では
情報の秘匿は権力者の意のままになる恐れが強い。

====

逆説的だが、
真に必要な情報の秘匿、秘密を実現するためには、
徹底した情報公開が原則になる。

徹底した情報が原則になれば、
どうしても秘密にしなければならないものを、
極めて厳しく検討せざるを得ないからだ。

公開が原則である社会の中では、
守るべき秘密の保護に強い力を割かざるを得ないのだ。

逆に秘密が先行する社会では、
情報公開がおろそかになるのはもちろんだが、
まもるべき秘密が膨大すぎて、
真に守るべき情報が何であるのかが
分からなくなる可能性がある。

結果的に情報秘匿の脇が甘くなり、
情報漏えいに繋がる可能性が高い。

秘密が前提の社会は、
権力者にとっても
国民にとっても不都合な社会なのだ。

逆説的だが、
権力者が真に守るべき情報を確実に守るためには、
情報公開を原則とすべきなのだ。

====

繰り返すが、

公的情報とは何か、
公的諸活動をどう記録し保管するか、

この議論が
公開と秘密の大前提になっていることを
忘れてはならない。

この議論を日本の総力を挙げて行うべきだ。

そうしなければ日本の歴史が、
両手からこぼれ落ちる砂のように、
時々刻々、失われてしまう。

2)大間原発
各紙が小さく報じていたが、
一昨日のNHK日曜討論で、
安倍総理が大間原発について
極めて重大な発言をしている。

==以下は産経新聞の報道==

安倍晋三首相は19日のNHK番組で、
原発の新設や増設をしない方針を明言していることに関し、
電源開発が建設を再開した大間原発や、
設備がほぼ完成している中国電力の島根原発3号機は
計画を推進する考えを示した。

==以上、引用終了==

一昨年の総選挙時に話していたこととは、
全く違う方向に進んでいることをどう説明するのか、
与党の方々の考えを聞いてみたいものだ。

3)脱原子力社会
本日夕方、札幌市内で、
有志の皆さんが主催する
逢坂誠二の話を聴く会が開催される。

昨年の二度にわたるドイツ視察の報告を行い、
脱原発社会の実現に向け、
今後の日本の取り組むべき具体策などについて話をする。

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日 時:
1月21日(火)18時30分〜20時30分(開場18時)

会 場:
かでる2・7 820研修室
(札幌市中央区北2条西7丁目) 

内 容:
第一部 逢坂誠二のドイツ視察報告
第二部 対談
逢坂誠二
 &鈴木亨(NPO法人北海道グリーンファンド理事長)

参加費:
1,000円(申込不要、直接会場へお出かけください)

主 催: 逢坂誠二の話を聴く会・札幌 

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是非、多くの皆さんにご参加頂きたい。

今日も、しっかりと前進します。

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         2014・1・21
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 同感です。多くの国民、取り分け北海道8区の在住者・有権者の皆さんと思いを共有し、頑張りましょう。
    ところで、大間原発について、「工藤函館市長が、全国で初の建設差し止め訴訟を、近く(3月)東京地裁に起こす」とのマスコミ報道が話題になっています。
    私は大賛成です。逢坂さんは、どうお考えなのですか。大間原発に関する安倍首相発言に言及されるのでしたら、工藤市長が行おうとしている、建設差し止め訴訟にもタイムリ-に言及して欲しいと思ったのは、私だけではないように思うのですが。
    今後ご一考ください。
    寒さが続きますが、健康に留意のうえ、ご活躍ください。

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