徒然日記

4月11日 その2423『逢坂誠二の徒然日記』





今日も都内で仕事だ。

今朝の都内は雲の少ない朝を迎えた。

朝の気温は7度程度。

日中は20度近くまで気温が上がる。

1)地域
昨日、気仙沼在住の方や、
地域資源を活用し、
その恩恵を地域に還元することで
地域活性化を目指す方などと懇談した。

日ごろ私が考えていることが裏付けられたような話で、
極めて充実した時間を過ごすことができた。

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気仙沼など被災地の復興は簡単なことではない。

特に地域の将来像は、
相当な胆力と知恵の集中がなければ、
簡単に描くことはできない。

土地の嵩上も、
確かにお金と土があればできるだろう。

しかし嵩上後の用地の形状は、
たぶん被災地の皆さんにとっては、
想像をはるかに超えるものとなる場合もある。

土地所有権の確定にも相当な困難が伴うだろう。

こうした苦労を経たのちに用地が確定し、
その後、やっと建物などの整備が進む。

机上で文字にすれば、
簡単なことのように思われるが、
現実には気の遠くなる作業だ。

津波被災地、
さらに原子力被災地の現状はいかなるものか。

私たちは、想像力を失ってはならない。

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被災地だけではなく
地域づくりは、なかなか骨の折れる、終わりのない作業だ。

全国各地を見て歩くと、地域づくりの難しさゆえに、
心が折れている、そんな場面に遭遇することもある。

しかし昨日の地域資源を地域で活用し、
地域でお金を回す…、
こんな取り組みをされている方の話は、
迫力があった。

とくに地域活力の原点は、
林業だと強く指摘していたが、
共感する部分が多い。

北海道にも下川町の例がある。

林業を基本にして、環境問題を考え、
町外から多くの人材が流入している。

一方、どんなに大規模な製造業の事業所が存在し、
多くの従業員が働いていても、
その事業が地域に根差したものでない限り、
その存在は金だけに依拠した空疎なものになり兼ねない。

その事業を取り巻く外的要因が変化しただけで、
その工場は一気に衰退しかねないのだ。

たとえば三重県に、
かつて世界最高水準の
テレビ液晶工場が完成したことがあったが、
完成した時期にはすでに世界で競争力を失うという、
グローバル経済の荒波にもまれて衰退してしまった。

つまり地域を元気にするためには、
単に金だけに強く依拠したものではダメなのだ。

地域に根差した金の動きを念頭に置く必要がある。

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地域づくりには、胆力と想像力、
さらに楽しさが必要だ。

昨日は、
極めて元気な方々にお会いして、
大きな刺激を頂いた。

本当に有り難く思う。

今日も、しっかりと前進します。

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        2014・4・11
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