徒然日記

7月28日 その2531『逢坂誠二の徒然日記』





昨日は、十勝川温泉で、
自治体職員の皆さんに
安倍政権の課題などについて話をさせて頂いた。

分かりにくい、取っ付き辛い課題ではあったが、
多くの皆さんに真剣に聞いていただき感謝、感謝。

今日と明日は、占冠村で仕事だ。

そのため今日は、
札幌から占冠にまたまたJRで移動する。

1)第一次世界大戦
1914年7月28日、第一次世界大戦が勃発した。

今日は、それから100年の節目だ。

中学の歴史教科書
「新しい社会・歴史」(東京書籍)では、
開戦のいきさつを次のように説明する。

「1914(大正3)年、
 オーストリアの皇太子夫妻が、
 サラエボでセルビア人の青年に暗殺されました。
 オーストリアはセルビアに宣戦布告し、
 まもなく各国も参戦して、ドイツ、オーストリア、
 トルコを中心とする同盟国側と、
 イギリス、フランス、ロシアを中心とする
 連合国側に分かれて、
 第一次世界大戦が始まりました。」

第一次世界大戦の切っ掛けは、
皇太子夫妻の暗殺という大変な出来事ではあるが、
世界的に見れば、バルカン半島の一地域で発生した
小競り合いのような印象も受ける。

これがなぜ、世界の多くの国を巻き込んだ世界大戦になるのか。

キーワードは同盟だ、そして連合だ。

この時代、世界の各国は、
植民利権などを巡ってしのぎを削っていた。

利害の一致する国同士が、
同盟や連合関係となり、
世界の国々が「同盟国」と「連合国」の
二つのグループに大別されるようになったのだ。

当初は、
オーストリアとセルビア間の小競り合いだったが、
その背後に、同盟、連合関係の国がいる。

それぞれの同盟関係、連合関係の利害に関わって、
様々な思惑で、燎原の火のごとく、
一気に多くの国々に戦争が広がって行ったのだ。

同盟や連合関係がなければ、
必ずしもこうはならなかっただろう。

同盟などというものは、一見良さそうに見えるが、
良いことばかりではないことを、
第一次世界大戦は示している。

2)朽ちる
先日、長万部・黒松内間をJRで移動した。

この沿線は何度も通過し、見慣れた風景だ。

長万部・黒松内間は、
次のカーブを曲がれば民家があるとか、
次は陸橋をくぐるなど、沿線の詳細が体に染みついてる。

確かに今回も、私の記憶通り、
家や倉庫などが車窓の前から後ろへと流れていった。

ところが、その多く建物の軒が折れ曲がり、
屋根が陥没している。

潰れていない家であっても、
屋敷の回りには草が茂り、
手入れがされている雰囲気がない。

まさに廃屋、廃墟と呼ぶにふさわしい状態だ。

何軒かに一軒の割合で、
今も利用しているであろう家に出くわすが、
その比率は低い。

確かに田舎を通過する区間ではあるが、
30年ほど前は、もっと躍動感があった。

こんなに廃屋は無かった。

もちろんこうした現実は、
分かっていることではあるし、
何も驚くことではない。

昔懐かしい沿線は、心躍る風景であったはずだが、
この30年の変化を否応なしに思い知らされる
残酷なものでもあった。

懐かしい光景が、
現実を訴える厳しいものに変化している様を
目の当たりにすれば、その変化の激しさは劇的だ。

こうした現実は、日本各地に見られる。

以前に、
青森の父の実家付近を訪問した際も同様だった。

こうした現実を抜け出して、
再び躍動感のある地域づくりをしなければならない。

補助金や経済合理性一辺倒の考え方では、
これら地域を再生させることは難しい。

地域の真の良さを、地域の皆さん自らが見い出して、
その利点を最大限利活用することが肝心だ。

自治の補完性の原理ではないが、
経済も地元でやれることは
なるべく地元で完結させる取り組みが重要だ。

小さくても良い、泥臭くても良い、
地域のことを、地域独自の手法で解決すること。

そうすれば地域は必ず再生する。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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        2014・7・28
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