徒然日記

9月28日 その2593『逢坂誠二の徒然日記』(4288)




昨日午前11時53分、
長野県と岐阜県に跨る御嶽山が噴火した。

秋の行楽日和で、数多くの登山客がいたという。

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情報は錯綜している印象だが、
少なくとも16人の登山者が意識不明。

重傷者は30名以上、死亡者がいるとの情報も。

いくつかの山小屋には
下山できなかった数十名が留まっているらしい。

行方不明者がいるとの情報もある。

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今回の噴火で
明らかになったことがいくつかある。


火山噴火について、
実効性のある予知が必ずしも出来ていない


気象庁の発表は、現実的、実践的には思われない

噴火直後は、マスコミは機能せず、
TwitterやYouTubeなどによって多くの情報が得られたこと

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9月10日頃から、
御嶽山周辺で火山性微動があったらしい。

ところがこの微動などは科学的観点からは、
噴火の可能性があるとの兆候ではなかったらしい。

しかし結果的に、激しい噴火が発生した。

すなわち人の命を守ったりできる程度の予知には、
少なくとも今回の件は至っていないことを証明している。

話は飛ぶが、こんな現実の中で、
九州の川内原発の再稼働に関し、
噴火は予知できるとしていることが、
如何に根拠の薄弱なものであるかが分かる。

仮に噴火の一月前に予知できたとしても、
原発の場合、
原子炉の冷温停止はできるだろうが、
使用済み核燃料を退避させることはできない。

これでは実効性のある予知とは言えないだろう。

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昨日の噴火後の気象庁の記者会見は、
極めて頼りない非現実的との印象を受けた。

ネット上では、いくつかの写真や映像が流れ、
御嶽山では、大混乱状態になっている。

ところが気象庁の発表は、非常に緩慢で、
実用上はあまり役にたたない情報との印象を受ける。

噴火警戒レベルを3に引き上げたとの発表も、
多くの国民の皆さんには、
どの程度の緊迫度合なのかは分からない。

さらに気象庁は、
大規模噴火には至らないとの情報を発しているが、
これほど多くの人の命が危機に晒されている現状では、
何か違和感のある発表だ。

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噴火から2,3時間程度の間、
マスコミからの情報がほとんど無かった。

反面、ネット上では、噴火に関する情報が流れた。

噴火の初期段階での機動性は、
ネットに叶わないことが、
今回も明らかになっている。

逆に大手マスコミが、
Twitterで情報提供の呼びかけも行っていた。

機動性の違いは明らかなことではあるが、
多くの人がマスコミ情報に頼っている現実を思うと、
この機動性のギャップをどう埋めるかが、
マスコミの課題となっている。

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今日夜明けとともに、救助活動などが再開され、
御嶽山の実態が明らかになるものと思う。

とにかく被害がこれ以上拡大しないことを祈るのみだ。

今日は函館ハーフマラソンなど、
市内ではたくさんのイベントが予定されている。

私も講演などもあり、今日も市内を走り回る。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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        2014・9・28
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