徒然日記

5月30日 その2887 『逢坂誠二の徒然日記』(4531)



昨夜帰函し、いくつかの会合に出席し、帰宅した。

睡眠時間を少しでも確保するため
帰宅後、即、布団に入った。

今朝もいつもの時間よりも、少し遅めの起床だ。

1)国会論戦
安保法制に関する国会論戦が酷過ぎる。

総理をはじめ閣僚は、
質問にはストレートに答えないばかりか、
必要以外のことを饒舌に語る。

しかも壊れたレコードのように同じことの繰り返しだ。

総理が質問者に野次を飛ばすなんてのは、
総理の人間性を示すもので
呆れてものが言えない。

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野党側も相当に注意が必要だ。

質問しやすいところを大掴みに質問しているだけでは、
マスコミもやがて報道ネタに尽きる感じがする。

こんな質問の繰り返しをふた月も続けられないだろう。

もう質問事項がない、問題点が出し尽くされたとして、
強行採決に持ち込まれる可能性が強い。

テレビで見栄えのする派手な質問を少し抑制しつつ、
裾野の広い体系的な質問体制を整える必要がある。

そして状況の変化に応じて、
提出された個別法の内容に拘ることも重要だが、
今回のことは国家のあり方を大きく変化させることであり、
硬軟様々な質問を織り交ぜることを
戦略的に行わなければならない。

その体制を早急に築かなければならない。

与党側はもとよりだが、
新聞が同じ質問の繰り返し
と感ずるようになったらアウトだ。

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日本国家のあり方、
憲法との関係、
政府が想定する事態と
各分野(自治体、産業界、交通運輸、医療、教育など)との関係、
自衛隊員の身分の問題、
自衛隊員募集のあり方、
各国や世界の組織との関係、
経済成長への影響、
想定する事態に対処するための装備や体制、それを担保する予算措置、
子どもたちへの影響、
などなど、とにかく幅広で体系的に論点を整理する必要がある。

テレビ映りの良い質問だけではなく、
地味だが幅広な論点について、
早急にブレーンストームを行って、
木だけに目を奪われることのない、
森全体を眺めた大きな議論をしなければならない。

2)大間原発
一昨日の私の衆院原子力特別委員会での
質疑の速記録が上がった。

またこの質疑の様子を
昨日の函館新聞でも報じて頂いた。

この記事を読んだ多くの皆さんから、
質問してもらって良かったとの声も寄せられている。

一昨日の、質疑を出発点にしながら、
今後、大間問題の議論を深めたい。

問題は、与党が委員会を
なかなか開催したがらないことだ。

原子力の問題は、
現在の日本で議論すべき大きな課題の一つだ。

その議論を避けようとする姿勢は何とも理解できない。

こうした与党の消極的な姿勢も、
国民の皆さんにはしっかりと認識してもらいたい。

3)日本の対応
3.11福島第一原発事故について、
国際原子力機関(IAEA)がまとめた
報告書の内容が報道されている。

==以下、朝日新聞からの引用==

【IAEAがまとめた福島第一原発事故報告書の要旨】


建設当初、地震や津波について
地殻変動や地質学などに基づく
十分な検討がなされなかった。


自然災害などに対して
改めて評価し直すことがなかった。
規制当局も見直しや、
国内外の経験を踏まえた改善を求めなかった。


東京電力は最新の知見に基づく評価手法で
東日本大震災とほぼ同等の津波を試算したが措置しなかった。


複数の炉の安全機能を同時に失うことを
設計上考えていなかった。


複数の炉の電源や冷却機能を失った場合の備えが
運転員になかった。
適切な訓練を受けていない上、
対応する機器も不十分だった。


当時の安全規制は、複数の組織でなされていたため、
責任と権限があいまいだった。


定期的な安全性の評価や、
災害の再想定、過酷事故に対する対応の基準や指針が、
国際的な慣行などに沿っていなかった。


日本の原発は安全であると思い込んでいた。
原子力安全に対して疑問を抱くことを避ける傾向があった。


国と地方自治体は、
原子力事故と大規模な自然災害が
同時に起こることを想定した備えがなかった。


緊急時の対応のため作業員が
あちこちから集まってきたが、
統括する枠組みがなかった。

==引用終了==

この指摘は、極めて真っ当だ。

日本では、幾つかの事故調査報告が出さているが、
それをもっと深堀しなければならないのだが、
それを蔑ろにして、再稼働や将来の原発利活用論だけが進んでいる。

これではまたしても同じ失敗を繰り返す可能性がある。

今回のIAEAの報告をきっかけにして、
改めて福島第一原発事故の
再検証を行わなければならない。

国会ではそのことも提案して参りたい。

一昨日は、党内で、
そのための打ち合わせも行っている。

今日も朝から夜遅くまで
盛りだくさんの予定が組まれているが、
元気にポジティブシンキングで対応したい。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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      2015・5・30
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